昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

2015-02-23から1日間の記事一覧

沈降する花香

その姿は見えないのに、梅の薫香が夜気にまぎれていた。たっぷりと濃厚に香るそこは、長い間人が通っていなかった証拠だ。長いっていっても花の香りが花から離れ落ち、その下に沈降していくくらいの時間なので、単位としては何時間かくらいだが。 無風の夜を…