昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

台北 國立故宮博物院展に行ってきた

 例の如くサボタージュ決行で。

 開催10日で10万人突破だそうだ。翠玉の白菜が7日までだからというのもあるかもしれないが、それがなくても充分に愉しめます。つーか、一見の価値あり。こんなものまで貸してくれたのか!?というものがてんこ盛り♪
 待ち時間が長いと言われている翠玉白菜だが、自分の時は開館時間10分前に行って1時間半でしたね。歴代最高記録(←あくまで美術展・博物展限定)に比べりゃー半分に満たないのでさして問題なし。あ、その特別展示を見終えて出て来たのは17時近かったですよ。 
 
 展示品は宋、明、清の時代の物が多い。尤も故宮のコレクションが爆発的に増えたのは清の時代と言われているのでそれは当然かもしれん。歴代皇帝が文人としての素養が高い時代の時に一気に収蔵品数が上がったのが共通点のようだ。
 日本における美術史を絡めて見ることが出来るとより愉しめるかと思う。奈良時代平安時代に伝来してきて、やまと絵の祖となった技法などがあるのだが、本国では途絶えてしまったもの。中国で大切にされていたので日本には殆ど渡ってこなかったもの。価値観の相違なども見受けられます。ただ、あれだけ高い技術を保っていたのにも関わらず、どうしてこう衰退したんだろうかねぇ?民度ごと。やはりリセットボタン連打のお国だからか?
 
 個人的に今回物凄くオススメしたいのが刺繍。またの名を立体絵画。焼き物や書画もかなり高品質のものが出展されているのだが、刺繍はある意味度肝を抜かれるのでは?と勝手に思っている。
 中国も清の時代までは年号があったので、しっかりと年が判るものもある。中には十干十二支が明記されているものもある。日本と中国は干支は重なっているのだが十干の方も重なっているんだろうか?で、いつから重なっているんだろう?もし伝えられている時から重なっているのだとしたら、それはそれで凄いことだと思う。、
 そうそう。現在世界で年号を持っているのは日本だけです。無くしてしまえという動きもあるにはあるようだが、「何で何でもかんでも西洋基準にしなきゃならんわけ?」といっている方々も少なからずいるわけで、もし本当に廃止するのであれば結構時間が掛かると思う。ってーか、思いたい。本音はむしろ無くなるな。世界の成人基準が18だから日本もそれに習うってーのも抵抗感がある。何か「ていよく」活用されそうで。まー、武家社会が主流になるまではてんでばらばらだったが、昔は15だったから(男児のみだが)それに比べれば上がっている事には変わりないが、何かねー。
 ま、それはおいといて、九州展に比べると東京展は欠番が多い。

 そういえばこの展示、「國立」が付いているか付いていないかで大問題になり、開催直前にもしかしたら中止になるのでは?と心配されていましたが、東京国立博物館側が出来る限り「國立」をつけるよう動いたので事無きを得たようだ。なので、自分の持っていた前売り券は半券切り離しの時に「國立」と付けられたチケットに丸ごと交換されました。
 これは日本側が折れて当然だわな。そういう約束の上で話が進んでいたのだから。良かったねぇ。30年の交渉努力が無駄にならなくて。そして台北故宮博物院の方も日本からの鑑賞客が増えると良いね。

 本日のお茶。
 パッケージだけだと何だかなぁ、だな。

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 お茶請けはチョコレートブラザーズラボさんの浸透チョコラスク(美味)。おちゃは台灣の紅韻という、凡そ紅茶らしくない紅茶。

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 アーモンドチョコレートもメーカーは同じ。