昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

北斎展に行ってきた

ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎展に行ってきた。混んでいる事は分かっていた。本日も40分待ち。40分待ちでも大した事ないなと思っている自分がいる(笑)。別に行列が好きなわけではない(そもそも好きな奴なんかおらんだろうよ)。

 

 葛飾北斎。日本は愚か海外でも作品共々広く知られた絵師の1人だろう。海外の画家たちにも多大な影響を与えたし。彼が愛用した藍色は「Hokusai Blue」とまで言われているくらいだからな。藍色そのものは「Japan   Blue」と言われている。じゃあ、「Oriental Blue」って一体どこの青をさすんだろうか。自分が持っている色鉛筆(ファーバーカステル社製)を見ても、見識が浅いのでよう分からん。イスラミックブルーではないのでインド以東だという事は何となく想像はつく。

 ・・・・・・おっと話が逸れた。

 

北斎は長生きで、お抱え絵師にはならずひたすら様々な影響を受けながら絵を描き続けた人です。ついでに引越し魔。齢数以上に転居をしている。

 でー、代表作は何といっても富嶽三十六景(追加分を入れると四十六)。追加分の描かれている富士は輪郭が墨で、三十六景のは藍色なので区別付けられるだとか。

 他には百物語、諸国瀧廻りなどシリーズ物が多い。それとは別に花鳥版画もよく知られています。

 富嶽三十六景の最も有名な作品、神奈川沖浪裏の波のうねりは、デジタル解析をしなければ解(わか)らないような水の動きを、ほぼ正確に紙に落としこんでいた。 という話もあるので、一体この人はどういう目をしていたのか。と思う。

 

 今回北斎唯一の5枚1組で1枚の絵になる続き物、完本がボストン美術館にしかないもの、本来だったら残ることが殆どないような本(?)の付録のようなもの、あと何と言っても初期作品が来ており、じぃーっくりと向き合えますが、ナニブン人が多く混雑している為、精神力が必要。

 さらっと鑑賞するならそんなに時間はかからないと思うのだが、是非近くでじっくりと見た方がいい作品もあるので、早めに行って攻略するのが良いかと思う。9日までだけど。

 

 帰りは所用の為、新宿伊勢丹に寄ったら、まぁ例のデパ地下でお茶請けを購入して大変な事に――。しかもクリスマス商戦が始まっている為、シュトーレンとかパネットーネとかが・・・・!!(←戻って来ーい)

 

 だが、本日のお茶は

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 お茶は蒼風(そうふう)。旨みを引き出す方法で淹れてみた。

 お茶請けは東京都清瀬市はありあけさんの芋蒸し羊羹。決して繋げて言わないように。ベツモノになるから。唯でさえ食感がむっちりしているから、嫌なものを髣髴させる。