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昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

鳥獣戯画展に行ってきた

美術館・博物館 日本文化

 心苦しくはあったのだが、前売りを持っていたのでサボタージュ決行。

 並ぶ時間が長いとは聞いていたが、長時間並んでいるのは鳥獣戯画の甲巻のみ。ならばこれを先に片すか。ってことで並んでみた。全て見終えて出てくるのに5時間以上掛かったさ・・・・・・。

 甲巻の他に乙巻、丙巻、丁巻とあり、いずれも描かれた時代が異なることを、今回初めて知った。甲乙は平安時代、丙丁は鎌倉時代なのだそうだ。

 最も有名なのは甲巻なのだが、誰もが知っておりながら何故高山寺に伝わったのか。誰が何の為に作成したのか。何故続きが描かれたのか。実は全てが謎に包まれた、謂わば神秘の薄布に重畳と包まれた存在だった。

 

 動物が擬人化されて様々な遊戯や儀礼などを演じているのが甲巻。乙巻は動物図鑑のようで、日本に居るものから居ない動物、果てには想像上の動物までが描かれている。丙巻は前半が人が遊戯に興じている様子を、後半は擬人化された動物が儀礼を催している様子が描かれたもの。丁巻は人物中心で、今までの巻内で使われてきた遊戯や儀礼などをまとめたようなもの。筆致が凄い(見ようによったら漫画のラフ画とも言えるが)。

 

 で、肝心の高山寺の至宝はどうだったのかというと、創建者明恵(みょうえ)上人を筆頭に、たっぷりと寺宝を愉しめるのだが、惜しむらくは傷みの激しいものが多い。

 平安時代から鎌倉時代がメインなのだが、鎌倉時代のものの方が傷みが激しい。時代がよく分かっていないものもあり、その場合は鎌倉~南北朝時代となっていた。

 元々高山寺所存だったのだが、現在は他寺に移っているというものもそれなりにあり、何があったんだろうかなー?と思わずにはいられない。

 

 こういった展示だと神気や仏気に中てられることが多いのだが、今回は人気(じんき)にやられた(そういった箇所がなかったわけではない)。それどころかこのゾクブツがぁっ!!と後ろから殴りつけてやりたくなった輩(ともがら)が数名ほどいた(割合としては女性の方が多め)。

 ・・・・・・いや、実際実行はしませんよ。話すのは構わん。あぁ、構わんさ。場所を弁えて話せや。話している内容も声の大きさもなっ!!監視員に注意されるってよっぽどだぞ。

 

 会場内同様、大変なことになっていたのがショップ。関連グッズの売れ行きが凄かった。高山寺でのみ販売されているものなんかも出ていました。

 かくいう自分も買いました。文香と封書一式などを。連休前に花橘の歌を見つけて旧来の友人に書をしたためるようなハタメイワクなヤツだからな、自分は。そういったものに弱いのだよ。これで能書であれば言うことはないんだがね(苦笑)。

 高山寺には日本最古の茶園というのが存在していて、そこの管理を任されているお茶屋さんもお茶を販売していた。直販しかしないとのこと。興味はあったので一番安いものを買いました。つか、玉露とかになると手出し出来ない(5桁になるから)。

 

 ん?何故寺でお茶?とお思いの方いるやもしれないので一言。

 大陸からお茶を持ち込んだので有名なのは栄西さんですが、その前に空海とさんと最澄さんが持ち込んでいます。仏教においてお茶は眠気覚ましに使われたから。薬としての面も持っていたので布教活動のための道具としても使われた。

 朝鮮半島で仏教が弾圧された時代があったのだが、その時に周辺地域に仏教関連物などが離散している。この弾圧と共にお茶も一掃された。当時根付いていた茶の文化をぶっ潰した朝鮮半島は、代替品としてお茶の葉を使わない抽出飲料を作り出した。それが今に伝わる柚子茶とかとうもろこしのひげ茶などだ。

 代替品が別の文化を作り出すというのはどこの地域にもあることだが、気違い染みた起源説を持ち出すのはこの國くらいなもんだ(←そこで落とすか・・・・・・)。 

 

 して、外へ出て平成館の前の仕掛けを撮ってみた。

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 潜る兎。

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 それを見る(?)兎。

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 泳ぐ猿。何か得意げそうです。

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 鼻をつまんでレッツダイヴ!

 

 この後この近くのベンチで遅い昼食を取り、常設展へと足を向けました。

 刀剣展示に三日月宗近が展示されているってんで、えらく混んでいた。幾年か前まではそんなに人は居なかったんだけどね。何でかね?いずれにせよ興味を持ってくれる人が増えるのはいいことなんじゃないだろうか。

 ちなみに宗近は静かに話を聞いてくれるおっさんのイメージがある。「宿り」を視る力はあまりないのでそれが正しいイメージかは分かりかねるが、少なくとも青年系ではない。そう自分は感じる。

 

 時間があまりないので刀剣は後ろからちら見をして、辿り着いた先は鎧修復のコーナー。

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 鎌倉時代後期の代表的な鎧。白糸威の鎧。足利尊氏がこれとよく似た鎧を奉納している。尤も大袖はもっと華美なものでしたが。

 彼の愛刀の骨喰(ほねばみ)藤四郎(イメージは男を狂わせるような気をまとった女性)も白いので包まれていた記憶がある。

 

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 撮れるなら後ろは絶対撮っておく。資料を見ても後ろが載っているものはまずないから。大鎧が一人で着用困難というのがよく分かる。

 

 こちらは胴巻。

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 名和長年が日御碕神社に奉納したと伝えられているもの。

 この人は悪党に分類していいんだろうか?新興勢力という意味では悪党なんだろうけれど、「勢力」というイメージがない。この時代の悪党の代表格とも言われている楠正成だって、調べると悪党なのか 

 あと、正成さんも黒一色の同じような胴巻を一式どこかの神社に奉納している。

 

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  機動力重視作り。

 

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 横からだとこんな。

 

 この後日本百貨店本店に行って、それから雨に降られながら代官山に行ってコレクターアイテムをゲットして、フローライトのカッティングというか研磨を体験。物凄く難しかったが、経験出来て良かった。あんなに大変なんのとは思わなんだった。

 

 本日のお茶。

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 お茶は上煎茶。

 お茶請けは九州の黒糖麩菓子と、ベレさんから頂いた出雲銘菓。

 

 出雲銘菓は開けるとこんな。

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 ベレさんのお気に入りだそうです。

 割るとこんな↓。

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