昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

奈良 西大寺展に行ってきた

 最終日目前ってなわけで、行ってきました。西大寺は創建1250年で、お宝山盛りなのにも関わらず東大寺に比べると物凄く知名度が低いお寺さん。あ、あくまで東大寺と比較すると。ということですよ。
 場所は内裏からして西北方向。場所が記された地図を見た時、「これが京都なら賀茂保憲が住んでた屋敷の近くか。」と思ったのは自分です。鎌倉末期から室町初期が好きだと思われがちだが、平安時代中期も好きなのである。国風文化が花開いた時でもあるからね。

 

 んーで、えっらい人でした。しかもマナーのなっていない客ばっか。警備員さんが「もっと静かにご観賞下さい。」といったのを聞いたのは初めてだよ。
 
 創建は古いものの平安時代に災害に見舞われまくって荒廃していたのを、叡尊(えいそん)という鎌倉時代の僧が再建に尽力した。現在からしても長寿なお人で、享年は90歳。時宗の人だがその信仰は幅広く、分け隔てなく神祇もしていたようです。
 展示は再建された鎌倉時代を中心に進んでいく。あとは再建当時の往時の姿を一部復元とか、災害を逃れて現在まで伝わっているものとか。何故か像内に物を納めているものが多く、それも一部は取り出されて展示されていた。一躯に納められている品数もかなり多く、こんなに入っていましたという説明パネルを見て、タイムカプセルですか?と思った。

 

 国宝指定されている奈良時代の巻物があり、展示されていたものは二巻とも女官の筆のものだったのはちょっと意外だった。ただ、当世夫婦共に官僚とかも珍しくはなかった時代らしいので、たまたま残ったのが女官のだったんだろう。と思うことにする。それにしても昔の女性は「~虫」とつく人が多いね。2名のうちどちらか忘れたが、玉虫という名だった(『平家物語』の有名なシーンにも同名の女官が出てくる)。

 

 今回は像が多かった。同じ時代なのにも関わらずバラエティー豊かだった。それに1/1フィギアですか?ってのもあった(日本人を標準とすると大きいけど)。
 そしていつまでも見ていたいのがありました。6日から11日の期間限定の、京都は浄瑠璃寺の吉祥天立像。鎌倉時代のもので彩色された立像。写真で見るとそうでもないのだが、実物を見ると思わず引き込まれるくらいぐっと強い引力を持つ。思わず真正美人ってこういうことをいうのか!と強く納得してしまった。
 やはり皆同じことを感じたのか、そこだけ動くが鈍かった上にポストカードはそれだけ売り切れいていた。
 態々本物を見に行く人が理解出来ないという人もいるが、こういった衝撃を受けたことないんだろうなぁと思う。尤も行きたくても行けないというのであれば、話はまた別だが。

 

 人気(じんき)や神気などにやられてぐったりしながら会場を後にした。エントランスでは近くにある奈良物産館が出張販売しに来ていて、十津川漬けと柿のパウンドケーキを購入。麿さんは柿系はダメなので駅に向かう途中にあるオーガニック系列のお店で檸檬のパウンドケーキを購入。

 

 しかしその後またしっかりと罠にはまった・・・・・・。

 

 コレド室町1に、吉祥寺からおちゃらかさんが移転していた(店舗は地下にあり、駅改札に向かうと自ずとそこが目に入る)。んーで、思わずふらふら~っと(笑)。フレーバードの日本茶のコーナー方面には近寄らず、ちゃんとしたお茶の販売コーナーにて美作番茶を見つける。こういったのって母や麿さん好きだよなぁと思って購入(←だからお茶が減らないんだろ!?)80gで1回の使用量が10gだから、今季中には使いきれるだろう、恐らく。

 

 で、物はさして重くないものの、かさばる為、やっちまったなぁと思いつつ買い物をして帰宅。

 じゃ、まぁ、本日のお茶。

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 お茶は15年のダージリン1stフラッシュ。
 お茶請けは鹿児島の万国屋さんの蜂蜜カステラサンド。