昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

短所と長所は表裏一体?

 今はあるかどうか分からんのだが、進路などの参考なのか何なのか知らんが、中学と高校の時に親にアンケートがあった。
 詳しいアンケート項目は忘れたが、最後の方に「子どもの長所を書いて下さい。」という項目があったのを覚えている。そしてそこで母の手がぴたっと止まったことも。
 そしておいらをしげしげと見て呟いたのだった。


        「この子の、長所・・・・?」


 暫し考え込んだ後、父を呼ぶ。母は「この子の長所って?」と尋ねた。
 父、沈黙。

 

 キラズ、立場なし。
 兄や取り得の多い麿さんは短所長所共に出てくるが、キラズの場合は短所は出てきても長所が出てこない。と我がかぞいろは言った。
 短所と長所は表裏一体とは雖も、キラズの場合はそう足りえないとも。

 

 結局「追い込まれた時に凄い威力を発揮する。」といった、訳の分からないものを長所と記しました。しかも母曰く「捏造だけれど仕方ない。無記入というわけにはいかないしね。」と。
 子供ながらに「死なば諸共タイプってことかい!?」といった記憶がある。

 

 ・・・・それは今でも変わっていないらしい。
 ただ、「あだ名(幽霊)の通り、我が子ながら未だに何だかよく分からない。」とは言われるようになった。ただ、これは進歩ではないような気がする。
 「幽霊」というのは自分につけられた幾つかのあだ名のうちの一つである。

 

 本日はお茶をせず轟沈しました。