昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

メキシコではなくエクアドル

 カカオ栽培の起源はメキシコ。だったはずなのだが、エクアドルがそれを覆した。カカオ豆の栽培の起源がエクアドルに確定したわけではないが、少なくともメキシコよりも約1500年古いというのが確定した。
 何でかって―と、エクアドルの遺跡からカカオのDNAが見つかったから(←まんまじゃん)。

 

 メキシコなどで栄えたメソアメリカ文明では、カカオは儀式などで飲む飲料の原材料や通貨としても使われた。その為安定供給の為に栽培されていた。
 カカオの野生種と栽培種は、カカオ特有のデンプンの粒形や苦み成分の残留物などがどうやら異なるようなのだ。

 

 今回エクアドルのサンタ・アナ・ラ・フロリダ遺跡で発掘された土器からカカオの野生種にはない成分とカカオのDNAの物的な証拠が確認された。年代測定したところ、その1部は紀元前3500年頃のものと見られた。
 従ってこの地域では少なくともカカオの栽培が始まっていたということになる。

 

 メキシコに伝播したのは貿易によって運ばれたのだと思うのだが、彼等が初めて利用しようと思ったのか、彼等もまた貿易などでもたらされた側になるのか、そこまではまだ分からない。

 

 中南米古代文明って、見てみると全てと言っていいほど太平洋寄りなんだよね。東側に民族がいたことは確認されているのだが、彼等もまた文字を持たない民族だったのか記録らしい記録がない。
 北米にも民族が居たには居たが、中南米のような大きなコミュニティーを作って外界と接触することはなかったと思われる。知られていないだけなんだろうけれど、同じ時代の北米の歴史や文明に対して答えられる人っていますかね?

 

 本日のお茶。

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 ミルクティ-。確かお試しパッケージか何かだったような…。
 お茶請けは東京都品川区はアトリエリーブさんのミルクレープ。