昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

兄上曰く

今週のお題「わたしの節分」。

 

 大晦日みたいなもんっしょ?

 従弟の誕生日。4日は麿さん(妹)と母方の親戚の誕生日。5日は父方の親戚の誕生日。

 両親共々2月生まれがやたらと多い。

 

 それはいいとして、兄曰く「節分は豆で厄を払うのではなく、人の醜い姿を引きずり出す行事だ。」とのこと。

 節分は寺社で豆や蜜柑、お菓子などを撒くことがある。

 その昔、兄は節分の日の警備に当たったことがある。豆などを撒くその時に、人の浅ましさというか卑賤さを嫌というほど目にしたそうだ。

 

 寺社は幼稚園を経営していることが多いのだが、経営している幼稚園の園児も行事に参加することがあり、園児用のスペースが用意されている。ちびっ子達が競って豆(落花生)を拾ったりするのは比較的可愛らしいのだが、さも当たり前のように大人(初老から上くらいの年の人)が入り込んで我先に取っていくことが多く見受けられる。

 ひどい場合は突き飛ばされます。やられて怪我したことあるのでね、自分が。やった本人は知らん顔していたので、当然やり返しましたよ。思いっきり泣き喚いてやった人指さして「このおばちゃんにどんされたー!!」って。

 その人がその後どうなったか知らんが、痛かったので記憶に残っている。

 

 話を元に戻して、兄のそういった話を聞いて、節分は人の中に棲む鬼の性をっ引っ張り出す行事なんだなと思っている。それを退治できるか否かは本人次第ってことだ。気が付かなければその人は正に鬼のような形相をしているだろうよ。

 あまりに混雑や怪我がひどいので中止した場所があるのも頷ける話だ。

 

 ついでに恵方巻は習慣はないので食べない。鰯も柊も用意する風習がある地域ではないのでやらない。

 今年は豆を食べる余裕すらもなかったので、来年こそはと思う。で、今年は結界(守り札)の張替はなし。来年はやる予定らしい。どうせ家主も長子もやらんだろうから、自分がやる羽目になるんだろうな…。