昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

奇想の系譜展とミネラル ザ ワールド in 横浜と新北斎展に行ってきた

 さぼた~じゅ血行(←字、違くね?)

 奇想の系譜と新北斎展はコラボっている。と知ったのは会場に着いてから。両展の割引券を持っていたので結局使わなかったが。

 

 奇想の系譜展は、自分としては生涯残した作品数が多い人達という認識。自分は曽我蕭白が好きなので行ってみようかと思った次第。好きな理由は「もうやったって下さい!」と思わせてくれるような画風だから。てかね、この人ならやってもおかしくないというのを、自然な形で押し出しているから。

 あと長澤芦雪もいたから。この御仁が描くゆるさや可愛さは素晴らしい。

 

 案の定混んでいた。そして人によっては展示が前期後期の入れ替わりが激しかった。そして襖絵や板絵(巨大絵馬?)が展示されていたことに驚いた。これは眼福でした♪

 

 個人的な好みで8名の作品を1点ずつ上げていくとするならば、以下になりますかね。

 伊藤若冲:《蝦蟇河豚相撲図》 カエルとフグの相撲。ゆるさがいい。しかしこれ、勝負になってなくね?

 曽我蕭白:《美人図》 確かに美人ではあるが、狂女(?)を思わせる。上村松園の《六条の御息所》とは違った雰囲気を持つ狂気さを漂わせている、物語性の強い絵図。

 長澤芦雪:《龍図襖》 島根県西光寺が所有している。2組なのだが、4面ずつに趣の異なる龍が描いてあり、惚れ惚れとする姿。ゆるさでいうのなら《なめくじ図》なのだが、絞るとしたらこちら。

 岩佐又兵衛:《伝岩佐又兵衛 妖怪退治図屏風》 伝となっているが、画風はよく似ている。今まで見たこともない図。ついでに妖怪はどちらかというと獄卒にも見える。

 狩野山雪:《四季耕作図屏風》 この人のは全体的に細かい。描き込み中毒ですか?ってなくらいに。しかしそれが自然であるため、じーっくりと観ていたい。

 白隠慧鶴:《隻手》 この方も画のバリエーションが広い。メモするのを忘れたのだが、両手を合わせると音が出る。なら片手が出す音はどんな音か。という禅問答を絵にしたもの。

 鈴木其一:《朴に尾長鳥図》 何でこの人がここに?と思えるセレクト。色使いがはっきりとしたものよりも、こういったものの方が自分は好きだ。

 歌川国芳:《一ツ家》 これは板絵。そして大きさにインパクトあり。こういった仕事もしていたんだ。しかもまだ色綺麗に残っている。という理由で選んでみた。

 

 意外に子供が多かったのが印象的でしたな。

 混んでいたショップを抜けたら、主催であるNHKがアンケート協力を願っておりました。展示についてと受信料支払いについて。そりゃー、こういった展示に受信料絡んできていますからねぇ。でもね、一言言わせてもらうと、だ。内部を浚渫してくれ。NHKだろ。

 

 出た後は、桜が見えるところでお昼ご飯にした。

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 咲いている場所はこんな感じ。

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 写真撮っている人多し。反対側はもっと多かった。

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 神社の方もそこそこ。

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 ここからペタルストームを食らう。

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 上のとは品種違いだと思われる。

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 アップにしてみた。

 

 その後KOBANにお世話になりながら郵便局へ。

 用を済ませた後に渋谷経由で横浜へ。

 

 …くっ!(←何をやった?何を!!)

 今月末(29日~31日)にミネラルマルシェが埼玉であるが、そちらには行かない。てか行けない。そして4月にもワールドポーターズでミネラルフェスタが、5月に浅草で石フリマがあるが、以下同分につき!!

 マルシェの方は6月に宇都宮と、なんと渋谷でも開催(第1回。出展料が高いとの話)。あ、4月に岡山でもあります。6月は新宿と飯田橋でもある。

 

 増えすぎだ!!

 

 いや、人口増えるのは悪くないよ?うん。でもなんだろ?この複雑な心境は…。

 

 今回の目的は購入というよりも、むしろ顔繫ぎ。先日手に入れた鉱物のお披露目というのもあるが。顔を覚えてくれている業者さんが出ているのと、わざわざDMハガキを出して下さる業者の方もいらっしゃるので、買う買わないは別としてただお話をしに行くだけ。

 場合によったら全く知らない人とおしゃべりしていたりすることもある。まぁ同じ趣味であるが故に為せる業?

 

 今回こらまた美麗なカラーチェンジのフローライトを購入。悶々とした雰囲気を感じ取ったのか、業者さんにとんでもない金額を提示されました。そんなんで商売やっていけるんですかねぇ…?

 他にはバイカラーじゃないカイヤナイトも手に入れました。青1とクリアと緑と青2という縞チェンジタイプ。緑はごく僅かでほんのりとなので、よく見ないと分からないのだが、透明度の高い緑は持っていないので、( ̄▽ ̄)ニヤリとなりましたよ。

 それから先日手に入れたブルートパーズを、ワイヤーペンダントにして加工していただきました。これオマエがするのか?ってなくらい可愛らしいデザインになりました。キラズの外見を知っている人からすると噴飯モノですな。

 

 全て回り切れなかったことが悔やまれるが、閉場ぎりぎりまで会場にいてその後六本木に移動。

 

 新北斎展ですが、会期末期が混むことは分かっていた。チケット購入するのに40分待ちだったのもよしとしよう。

 

 時間足りな過ぎ。

 

 2時間やそこらでどうにかなるような作品数ではない(実際2時間も時間はなかったが)。期間限定展示されたものも含めて、その作品数、なんと約480件。

 最近発見された作品や初公開作品も多く、列が全く動かない。かつ、衝突や引っかかりが多かった。仕方がないので最終章→第1章という流れで見ました。

 この方もホント多才。だが、「葛飾北斎」と名乗っていたのはほんの一時期だけで、あとは違う画号を名乗っていた。

 

 今回の目玉作品として《弘法大師修法図》が来ていたが、これは一番最後に展示されていた。最大級の肉筆画で、今は掛け軸になっているが、元々はお寺の本堂?に掛けられていたものだそうだ。

 薄暗い寺内の中で見ることを計算されたのか、蝋燭の灯りの中でこの画を見たら、恐らく3Dとして感じられたかもなーという感じがひしひしと伝わってきました。


 北斎が好きなら見て損はないが、鑑賞環境が耐ストレス試験ですか?と言いたくなるので、覚悟が必要です。

 

 帰宅したら22時過ぎていたので、流石にぐったり。

 お茶をしたかどうかすらも覚えていない。