昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

恵比寿三郎さんは何故に留守番?

 本日えびす講です。

 新暦の神無月二十日か旧暦の神無月二十日か、神楽月二十日に行われる祭事。勿論主役は七福神の一柱である恵比須様♪そして七福神唯一のmade in Japan.

 恵比寿とも蛭子とも書きますな。読みは同じだが狄と貃は北の蛮族、戎は西の蛮族(西と北を合わせた場合は胡)、夷は東の蛮族、蜑は南の蛮族。他にもあるが面倒なので割愛。

 

 蛭子と書いて「えびす」なのは、彼が伊弉諾尊イザナギノミコト)と伊邪那美イザナミ)の流された3番目の子だから。三郎は三男や三番目の子の意味。

 つか、骨のない蛭子だからって子供遺棄するなよ…。

 一子二子とは異なり、運が強かった彼は流れついた地で成長して、3歳にしてようやっと足が立つようになったらしい。

 

 あまりよろしくない意味と絡められているのは、忌み言葉を避ける風習があるからだろうね。

 例えばお終いをお開き、スルメをあたりめ、梨をありの実と言い換えたりするのと同じ。

 

 10月って、島根以外では神無月というが、津々浦々の神様集めたら都合悪くないか?と言われてお留守番を頼まれたのが恵比寿様。

 何で彼なのか分からないが、血筋の問題かもしれんな。

 一柱で寂しいことでしょうから、せめて1日だけでも楽しんで頂こうってのが始まりらしいが、諸説あるようで真相は知らない。

 地域によるのか時代によるのか分からないが、大安売りの事をえびす講ということもあった。

 

 えびす講と同じ日にあるのが誓文払いという祭事(主に客商売の人が行なうようだ)。日本版免罪符とでも言おうか。それ(誓文)に穢れを移して自分の身代わりになってもらう(払う)から誓文払い。穢れを移した誓文は、誓約の神様がいるところにお参りして預かって頂く。

 ちなみにえびす講とは関係ない。で、えびす講に似ているけど関係ないのが酉の市。よく似ているけどね。

 

 出雲大社は縁結びにご利益があると言われているが、取り持つのは男女の仲だけではないそうだ。ただ、出雲大社におわす大国主命って、浮気性じゃね?なんか頼む神様間違ってないか?

 

 本日は林檎カルピスがぶ飲みしとったんで、お茶はしていない。