昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

ゴジラ砂塵

 春の季語で「霾(つちふ)る」という言葉がある。

 「霾る⇒つちふる⇒土降る⇒黄砂」のことである。年々ひどくなっているのは様々な要因があるのだろうが、ここでは触れないでおく。一言で言ってしまえば、星そのものが砂漠化という高エントロピー状態に向かっていく速度が加速している。という事になろうか。

 

 して、それが一体タイトルとどう結びつくのか?

 環境問題に国境はない。巻き上がり吹き散らされる砂塵にも国境はない。砂漠は一ヶ所だけではない。

 

 世界最大のサハラ砂漠から大西洋を横断してカリブ海に届く砂塵のことを、Sahara Air Layer(サハラ・エア・レイヤー)という。

 今年それが大化けし、観測史上最悪の状態になった。そしてGodzilla dust cloud(ゴジラ・ダスト・クラウド)と名付けられた。

 

 すぐに思ったよ。

 今年、呼吸器系をやられて、一体どれくらいの人が苦しむことになるのだろうか。と。

 例えば自分。1日くらいなら、愛がなかろうと食べるものがなかろうとお金がなかろうと生きてはいける。けどな、呼吸が出来なきゃ3分待たずに逝けるぞ?いや、呼吸障害の疑いがあるから、もっと短い時間で済むかもしらんな…。

 

 衛星軌道上からもその様は見られるとのことなので、農作物に影響は出るだろうし、地に落ちた砂塵が水質に与える影響も少なくないだろう。

 

 …一体どうなってしまうだろうか。

 

 本日はお茶していないです。