昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

江戸妖怪大図鑑展に行ってきた

 今日はミラーブログだよ。

 

 今回は第2部。幽霊です。中にはどこが?というのもあるが。
 幽霊画(?)が流行した背景には歌舞伎の影響が大きいようだ。恐らく人形浄瑠璃などもその一端を担っているとは思う。
 で、そういったものは当時実際にあった事件を元に作られている(それは現在でも変わらない)。

 幽霊とくれば外せないのが江戸の三大幽霊こと累姐さん、お岩さん、お菊さん。お菊さんの伝承は江戸だけに限らず探すと全国に似たような話が伝わっている。だが、名前は何故かどこもお菊さん。
 男性は役者の奥さんと間男に殺害された小幡小平次、藩主の苛政をお上に直訴したが故に磔刑された浅倉当吾が有名どころだろう。

 

 古典を紐解くと、欠かせないのが大物浦の平家の亡霊。必ずといっていいほど描かれる平知盛。亡霊ながらに結構格好良かったりします。
 今回見たのは薙刀を持っている画が多かった。次いで大きめに描かれる事が多いのが、『平家物語』において最強と名高い能登守教経さん。
 一枚だけ知章(ともあきら)が描かれているのがあったが、彼って確か船に乗る前に父親庇って射抜かれなかったっけ?含めちゃっても問題ないのか?と思った。しかし、享年15歳の割りにはかなり老け顔だったな・・・・。
 で、源氏方は武蔵坊弁慶が一番判り易い。何故ならばどの画を見ても舳先にいるから。

 

 幽霊?と思ったのが清姫道成寺伝説の清姫)、新田義興、崇徳院清姫は蛇になるし、後者二人は幽霊というよりは天狗になっているし・・・・・。でも、死んだ人が怨恨を持った場合、幽霊というよりは天狗や雷神になるパターンは多いから問題ない?

 ツッコミを入れたかったのが「どうけしじごくごくらくのず」。古来からの英傑が時代関係なく集結して地獄で大暴れ。というもの。
 画中に添えられている名前を見なくても画を見ただけで「多分あの人だな」と思ったのが二人居た(ちゃんと合っていたよ)。閻魔様に斬りかかっている宮本無三四と画面中央で全体の様子を見ている楠正成。なんてーの?とても分かりやすかった。
 正成さんの隣でもう一人様子見をしていたのが与力だったか?如何にも見物させてもらうぜといった態度でしたね、そちらの御仁は。服装からして江戸時代の人と思われる。

 

 第3部が来週から始まるが、題材は妖術使い。
となれば、瀧夜叉(五月)姫&良門の姉弟、若菜姫、藤浪、白縫、児雷也、黒雲皇子あたりは外せないだろう。
 ・・・・つか「相馬の古内裏」が出展されるのだから、瀧夜叉姫外せんし、すると良門がセットになる。彼がいるって事は術合戦をした黒雲皇子もいるに違いない。となるから、この3名は絶対いるはずだ。あ、でもその姉弟がいるということは、父親こと平将門もいそうだなぁ。

 

 あ、本日はまだお茶をしていません。