昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

ボストン美術館 華麗なジャポニズム展に行ってきた

 今日もミラーブログだよ。

 世田谷美術館は駅から徒歩20分という立地(自分は15分くらい)。静嘉堂美術館も歩くとそれくらいある。群馬県立近代美術館や水戸近代美術館、千葉市美術館、同博物館も歩くとそれくらいかそれ以上ある。町田市にある版画美術館はそんなにないが、健脚コースを選択すると・・・・・・なぁ(雨の日なんか凄いぞ~)。

 

 してまぁ、本日暑かったとはいえ、秋の風を感じながらちょっとしたお散歩を味わいながら歩いて行きました。ただ、咲いている花に季節感がなかった。マリーゴールド百日紅さるすべり)、黄花(橙花)コスモス、紫陽花、彼岸花(赤と白)など。
 まだお彼岸には早いんだけどねぇ。彼岸花は白が好きだな。関東南部では黄色やピンクは見ないね。群生していても綺麗だが、単体で水辺などにぽつんと咲いているのも綺麗だと思う。余談だが、スプリンゲリという品種は青→ピンクという二段仕込み。

 

 で、ツクツクホウシとヒグラシのコラボ蝉時雨を食らいながら砧公園を歩いていたのだが、一輪車の練習をしている家族連れが多かった。流行っているんだろうかな?

 

 会期末期というか最終日前日だった所為もあり、案の定混んでいた。ただここは建物の構造上の問題か、チケットを持っている人と持っていない人を同時に並ばせる事はないので、前売りを持っていた自分は並ぶことなく中に入れました。

 

 華麗かどうかは受け手によるが、欧州と北米に一種のカルチャーショックを起こした日本の審美を、元になったであろう原物と、影響を受けたもしくはその類似性を感じられる作品を併行して見てみよう。そういった展示でした。
 興味深かったのが、その日本的な風景の切り取り方が実は写真の技法にも及んでいたという事。実際の作品を見ましたが、写真なのか絵なのか分からない不思議なものが多かった。

 作品の中にはジャポニズムというよりはシノワズリーだろというものも見受けられた。シノワズリーは欧州において、裏切り者の色と長年蔑まれてきた黄色の地位を向上させたという功績があるが、ジャポニズムは自然という存在を気が付かせてくれたという功績があるといって良いと思う。

 欧州の美術って、風景画や自然を捉えたものって絵画としての地位が低い。もう顧みられないくらいに。自然は共存していくのではなく、支配していく(制御出来る)存在という考え方が有る所為だと思う。
 見直されたのはジャポニズムの影響もあるとは思うのだが、工業化が一気に進み、町が近代化してから。健康を害してからその有り難味が判るってヤツですかね?あって当たり前の事には感謝しない?尻食らい観音ってことか?んー。まぁいいや。

 

 展示作品は知名度の高い人達が多かったので、ちょっと挙げてみます。
 先ず日本代表⇒葛飾北斎歌川広重、磯田湖龍斎、喜多川歌麿、勝川春章、魚屋(ととや)北渓など。
 欧米代表⇒モネ、ルノワールロートレックゴッホ、マネ、ビアズリー、ヴァロットン、アンソール、マティス、ホイッスラー、ダウ、ムンクなど。

 美術に疎いという人でも絶対誰か一人聞いたことがある人がいるはずだ。これで知らないとか言われたら、教養積めよと言っておく。つか、むしろ言わせろ。キラズ如きに言われても文句言えないレベルだからな。

 

 会場を抜けた後はお約束の如く特設ショップがありました。今回は様々な企業とコラボしたらしく、グッズが色々ありました。自分は例の如くポストカードだけ購入して帰りました(欲しいのがなかったのは残念だけど)。で、お約束のようにレトルトカレーがありました。この手の美術展ではもう定番です。ベタだけど(笑)。

 

 用賀駅まで戻ったら、あとはお買い物♪OKスーパーとFUJIスーパーがある上、それぞれ得意としているものが異なるから、世田谷美術館に行った後はこの2店に寄るのが定番になっている(自分の通常行動範囲内にこの店舗はない)。
 FUJIスーパーの生鮮コーナーに生きているドジョウが売られていたのには驚いたが、一体どうやって買って帰るんだろうか?3歳くらいの女の子を連れていた父親が「美味しいんだよ。」と言っていた。・・・・・・まぁ、江戸の味(基本的な味付けは甘辛く煮る)だから不思議はないが、一般家庭でもドジョウって食べるんだろうか?

 今日は1回しか食事をしていないので、そろそろお茶にします。