昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

麺類誕生は同時多発性?

 本日の晩御飯が寄せ集めだった↓(ちゃんと時間に従って全て別に茹でたぞ)。

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 それはいい。

 アジア圏、特に中国大陸周辺国家って、麺類が好きな国が多いと感じる。

 それ以外の地域で麺類となると、思いつくのはいいとこイタリアくらいだ。尤もその麺類もロング・パスタという名称でまとめられている(ショート・パスタはマカロニ類)。

 麺の材料は小麦であることが多いが、エン麦だったり蕎麦だったり高粱(コーリャン)だったりする(要は澱粉質一定量を含有する食用植物であればなんでもいいのか?)

 

 じゃあ起源はいつなんだ?と探ってみると、「不明」。

 マイノートを漁ってみたら中国の農業書『斉民要術』には既に多彩な麺の作り方が記されている。とある。ちなみに時代にしてBC550の頃。小麦を主原料とする白麺と称されるのが作られるようになったのは漢の時代とある。この頃日本は邪馬台国の時代です。

 一方イタリア、この場合はローマと括った方がいいだろう。は、これといった年代表記がなく、古代 ラガヌム・ラガーノがローマに既に誕生。ただこれはどちらかというとマカロニの類。いつどのようにして変わっていったのか判らないが、細長く切った焼きもしくは揚げロング・パスタへとバリエーションが増えていったことは確かだそうだ。

 今のような形状になったのは12世紀のシシリー島でだそうな。やはり変化は交通の要衝からというのは定番だな。

 

 中国は北宋時代(10世紀中盤~12世紀前半)にうどんのようなものが誕生。ラーメンが誕生したのは更に後の明の時代(14世紀中盤~17世紀後半)。

 元の時代(13世紀後半~14世紀中盤)に中国から欧州へともたらされたとする研究者もいるが、真相は謎。それ以前に貿易航路は開通していたわけだし、似たようなものが各地で同時多発することはよくある。それが出会ったら合致してより便宜の良い方向へと向くのは当然であるし、当世著作権(?)や特許などという概念はなかっただろうから。

 ローマは14世紀中頃に企業が参戦し、15世紀初頭にはナポリが激戦地区になっていたそうだ。当時どれくらいであったか分からないが、手元にあるノートには「1785年 ナポリにおいてパスタ屋が280軒あった。」とある。・・・・・・どれだけの激戦地区だよ?それ(大汗)。

 

 現在はアメリカや英国や欧州で日本のラーメンが火花を散らしているそうだが、その土地に合わせたラーメンも誕生しているというので、近い将来日本に堂々逆輸入される日も近いんじゃあないだろうか。と思う。

 

 本日のお茶。

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 オーストリア新月のお茶。ハーブティー。砂糖なしでも飲みやすく、ミントが入っていても美味しく飲めた(←刺激物嫌い)。

 お茶請けはドライドチェリー。パキスタン北部のフンザ産。

 相性は良かったよ。