昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

バベルの塔展に行ってきた

 人気があると分かっていた展示に最終日なんかに行くもんじゃないね・・・・。入館30分待ちで、待ち時間大した事ないなと思ったが、普段来ないような人達が多く、出てくるまで相当時間が掛かった。そしてレジの待ち時間も凄かった。図録は売り切れで再販ありだったが、それは予約しなかった。送料無料だったけどね。
 場所は東京都美術館だったが、ここは終了時間の終了延長を事前に知らせてくれない。

 

 自分はバベルの塔も楽しみにしていたのだが、好きなヒエロニムス・ボスの作品が来日すると知って、わくわくしておりました♪
 ボスは模倣作や死後も工房の弟子達が作品を作ってきた所為もあり、確実に真筆と分かっているものが少ない。確か素描も含めて50点ないはず。本国オランダにも真筆は2作しかないとのこと。
 そしてセカンドボスと言われたのが、ピーテル・ブリューゲル1世。
 
 美術館の展示はリンクしていることが多く、Bunkamuraミュージアムでも同系列(ベルギーの奇想画の系譜)の展示が開催される。ちなみにそちらのチケットは超早割りチケットを入手済み(だってさー1千円ですぜ?)。こちらは好きなフェルナン・クノップフの作品が来る♪


 話を元に戻して、今回は作者不詳、彫刻・版画の彫版師不詳という作品が多かったが、瞠目するような作品群とお会いいたしました。レベルの高さが半端ない!
 彫刻ならアルント・ファン・ズヴォレ?の《4大ラテン教父》、アドリアーン・ファン・ウェーセル周辺の彫刻家《受胎告知の聖母》が素晴らしい。
 絵画は枝葉の刺繍の画家(本名不明)という呼称の《聖バルバラ》と《聖カタリナ》、ヨアヒム・パティニールの《ソドムとゴモラの滅亡がある風景》など。


 版画は版元は分かっていても殆どが彫版師不詳。彫刻も版画も彫版師が不詳というのは、当世の美術の世界において作品としても地位が低かったというのも原因の一つらしい。それから宗教戦争によって巻き込まれたり、政治や時代の移り変わりによって彫刻が最も置かれた場所である教会が攻撃にさらされ、作品が破壊されたり物品として売買されて散逸したりというのも原因に加えていいだろうね。何でかというと、個人向けのものは被害が少なかった。と報告されているから。

 後半はブリューゲルの作品がメイン。で、なんと、ブリューゲルが唯一自分が彫版した版画もあり、こだわりの程を感じられた。

 

 最後にメインである《バベルの塔》及びクローン文化財として複製された《バベルの塔》を見てショップへ。
 そんな大きくないものの、どれだけこだわりゃ気ぃ済むん!?という念の入れよう。59.9cm×74.6cmの油彩板絵の中に1400人もの人が確認されている・・・・・・。

  しかも絵は拡大しても違和感ないとのことで、卓越したデッサン力が遺憾なく発揮されているといふ。描かれているバベルの塔は推定500m以上だそうです、はい。

 

 外に出たら暑さでぐったり。
 ぐったりしつつ帰宅。

 

 本日のお茶。

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 アイスティー解禁じゃぁ―――っ!!
 クリスタルアイスを使えばいいのだが、親父に勝手に使われることが明白なので自家製の氷を使用。お茶はイズミだぞい。


 お茶請けはシュークリームといいたいところなのだが、さて食べようという時に母がやってきまして、「母は西瓜を食べる。Qちゃん西瓜は?」と問われたのでご相伴に与(あずか)りました。で、こだま西瓜1/8にかぶりつく。っと。
 お茶請けに水物ってのもなぁと思ったが、元々水分摂取量が少ないのでまぁいいか。