昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

これといった特徴はないな

今週のお題「鍋」!

 

 土鍋は育てるに限る!

 

 中国の急須(茶壷)で内側が素焼きになっているものがある。

 大雑把に説明するが、それを使い込んでゆくことを養壺(ヤンフウ)と言う。どういうことかというと、源氏物語のアレではないが、真っ新なものを自分(好み)仕立てにする行為である。

 もちろん手入れは必要だが、使い込むことによって茶壷の艶が増し、茶壷に熱湯を注ぎ入れるだけでその茶壷から、その人が好んで入れたお茶の香りの集合体がふわりと湧き上がる。

 

 そして、土鍋にも同じことが言える。

 使い込んでいくことによってその家庭の味とやらが鍋に染み込み、作る度に鍋自体が調味料の一部となる。ついでに幾度か焦がすとそこが癖になる。

 

 して、うちの鍋の特徴だが、肉は入れない。入れるのは基本魚である。あと野菜。木綿豆腐も欠かせない。そして必ず鍋の底には底に合わせて切った昆布を1枚敷く。

 鍋つゆの素というのがあるが、土鍋でやる場合うちはそれは使わない。折角育てた味が殺されるからだ。勿論辛い物や味の濃いもの厳禁。てか、辛い物の鍋なんて自分からしたらBW(バイオウェポン)以外のナニモノでもない。

 鍋の〆はすることは先ずないのだが、やるとしたらうどんですかな?言わずもがな太めのね。

 

 ヴァリエーションは皆無。敢えて展開するとしたら、土鍋は使わずに文化鍋を使ってやる。

 それくらいかなぁ?

 ついでに魚は青魚以外。つまり鱈か鮭。河豚なんかもいいが単価がね…。

 

 今日は暖かいので、今晩のメニューは大根の葉と大根と厚揚げの煮物である。