昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

鳥獣戯画展に往ってきた

 実にひっさびさの美術展にて候。

 日時指定で土日に取れなかったので平日。仕事帰りなので最終時間帯しか取れず。なのは仕方ない。が、電車の遅延は仕方なくないわっ!(←オマエ安全確認って言葉知ってっか?)

 

 90分以内で撤退してね~てなことは語られていた。実際終館時間まで90分だった。

 

 

 

         足らんわ!

 

 

 

 てか、館内においてもあんな並ぶとは思わんだった…。

 90分で鑑賞全て終える+ショップでの購買終了。どんだけ無謀だ?

 

 史上初、全四巻全場面、一挙公開!というだけあってか、最終時間帯にも関わらず老若男女混在でした。善き哉。

 前回はこんなだったが、今回は各所が所蔵していた断簡(観賞用に切り取られたもの)を交え、実際の巻はこんなものではなかった!という流れになっていて面白かった。

 一番長い甲巻は11mほどだが、出来上がった当初はもっと長かったようで、二巻分あったらしい。甲が二巻と聞くと妙な感じだが、その後続きが作られて便宜上甲とされたのならば得心も行くのだが、その甲の巻は一体いつバラされたんだろうか?

 

 模本で見られて良かったなと思ったのが、狩野探幽のもの。きっちりと描くイメージが強い探幽のゆるっとした筆致が見られたのは眼福かな。

 

 喪失された部分の復元も含めての初公開となっているが、未来的にはこれが最終形態とはならんだろうと思っている。

 

 あと、高山寺と言って忘れちゃならん再建者の明恵(みょうえ)上人ですが、やはり坊主ってのは変態(←マテ、大いにマテ)でないと勤まらんのかな?と思った。

 決意の為に身体の一部を切り落とすって…(;゚Д゚)

 この方はお茶の世界でも有名ですが、夢日記をつけていたことでも有名な人。その記録も今回来ていました。

 それから生涯お守りとして持ち歩いていたかつての修行場で採取したであろう石、蘇婆(そば)石・鷹島石も来ていました。磨いたのか、最終的にそうなったのか分からぬが、手拓というのはこういうことなのだろうか。と思いました。蘇婆石はシバリンガムのようでした。

 

 解説文を控えている暇はなかったので何でこれが?と思うかもしれないが、日本最古のタツノオトシゴ(龍子/シーホース)の標本?も展示されていました。年代は不明だが、完全体でしたね。それを見て、「所謂乾貨だから、いい出汁取れそうだな。」とか思っていた大馬鹿野郎は、ココにいます、ハイ。

 他に作者は湛慶かもしれないとされていた子犬の像もありました。

 

 ショップでの買い物の時間を含めると既述の通り90分では足りない。これから行くという人は、導入部分にある映像の部分をすっ飛ばし、まず動く歩道が設置してある甲巻から攻めていくことをオススメする。

 つまりメインを攻略してからサイドを付加し、時間が取れるようなら再度メインや解説文を攻略していく方が効率が良いかと。猛者になるといきなりショップから攻略していくという方もおるが(^▽^;)

 

 敷地を出たら20時半近くになっておったね。夜風が気持ちいいせいか公園内にはかなり人がおりました、バカ騒ぎして路上飲み会をしているような戯けモノは見なかったのは時間が早かった所為だろうか。

 グダグダというかふらふらしながら帰宅したら、親が不機嫌だったので(連絡入れたのにな)即行就寝したのだが、お腹すいて起きてお茶にした。

 

 本日のお茶。

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 お茶は水出しのヌワラエリア。茶葉を取り出すのが遅くなった為、思ったより渋かった( ノД`)シクシク…

 お茶請けは駅近くのスーパーの蜜柑のデニッシュとレモンのデニッシュ。蜜柑はともかく、レモンは予想していた以上に酸っぱかった…

 ついでにお茶が濃かったからこのお茶請けにした次第である。元々これらは本日の朝食だった。