昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

煎餅の起源

 起源と言うほど大げさなものじゃあないが、煎餅は空海さんが大陸より本朝へと持ち帰ったものと言われている。

 だから煎餅の起源は中国大陸だと思っていた。

 

 ・・・・・・違っていました。

 

 じゃあ一体どこなのか?イランでした。イランのパンが変形したものが煎餅の原型なのだそうだ。

 

 麦という漢字がありますわな。あれは「神が西方からもたらした収量豊かな穀物」という意味なんだそうだ。

 唐代、中国の宮中や洛内外にもペルシア人や胡人といった人達が普通にいた。「胡」は「えびす」とも読めるが、西の蛮族の意味。他にある「えびす」という字(夷、戎)は東の蛮族という意味。これは恐らく日本で付加した意味と思われる。「恵比寿」と「蛭子」は『古事記』をご覧下さい。

 

 胡瓜、胡麻、二胡、胡姫(舞踏の上手な胡人の娘)と胡という字が付くものは、全て中国よりも西から日本にもたらされたものです(←一番最後は違くね?)。

 人が流れてくるというと、勿論食も流れてきますわな。イラン風の食事のことを胡食という。今でこそそういったイメージはあまりありませんが、現在のイランはかつては一面の穀物庫で、紀元前4千年前から小麦の栽培を行っていた地域。

 と、ここまで書けばお分かりになりましょう。

 

 中国大陸の穀物地図は北麦南米。胡食が入ってきたのは北方から。南へと伝播していったとしたら、その原材料が米に取って代わられたとしても何ら不思議はありますまい。

 日本も地域によっては煎餅の原材料が米だったり小麦だったりする。そこの文化の流れは分からないが、狭いこの日本でもそういった現象が起きているのだから、大陸の方でも起きていてもおかしくはなかろう。

 

 結局何がいいたいかというと、驚いた。ただそれだけのこと♪

 

 本日のお茶。

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 お茶はポルトガルのお茶だったかなぁ?

 お茶請けはスライスアーモンドクッキー。なかなかにハード。