昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

短歌

いざ来よと月華の中の神奈備で䰠なるものが不斗咲み給う

関東南部の平地では遅咲きの桜と八重桜がいい感じで満開に近づいている。 荷物持ちとして連行された帰りに、ちょいと首を巡らせたら八重桜を透過した先に月が見えたので一首詠んでみました。 月は上弦には少し足らず、範疇としてはぎりぎり三日月でしたね。…

花盛り正身から霊離り有無風と随ほたゆ

何か嫌がらせのようなタイトルだが、本日の天候をBGMにして詠んでみた。 読みは「はなさかり しょうじんから たまさかり ありなしのかぜと まにまにほたゆ」。意味は花が咲き乱れる中、一時現実から離れて微風と戯れ遊ぶ。 本日の天気と連動させるなら、「風…

寒気立つ暁闇に見る飛英唯に思うは邯鄲の夢

読みは「さむけだつ あかときやみに みるひえい ただにおもうは かんたんのゆめ」。とまぁ、一句読めたわけだが、過去ブログ見ると梅の時期から桜の時期、思ったよりは詠んでいる(当人比)。 言葉の割りには内容は薄い(;^ω^)って、自分にそんな技巧を凝らし…

紅解(ほど)け花嵐(からん)の夜はしんと過ぐ 燀(も)えよ若芽よ命の如く

本日の内容は全てタイトルの解説なので、備忘録的故にオススメしません。語り書きはしているが。 上弦の月が綺麗だなぁ。あぁ、桜も散り始めたねぇ。と思う傍ら、この日ってモスクワの地下鉄で爆破事件なかったっけ?今はもうあれだがね。などと思って帰宅し…

花嵐の夜やがて泪も風にとけ現世に何を抱くかや

とけシリーズその4。東京の桜開花宣言が昨日。ニュースを見ていて、靖國さんが映し出され、ふと思ったのがタイトル。 花嵐の読みは「からん」、夜は「よ」、泪は「なみだ」。 「やがて」は現代語のやがてでも、古語の「すぐに」でも好きな方で訳して下さい…

紅炉から人形を成しこの地に立ち水になるべく火にもなるべく

変化球だが、とけシリーズその3(←オマエ暇なんだな…)。ついでに内容も変化球♪ お好きに解釈して下され。 以下御託。 紅炉は紅炉上一点の雪から。これを基材として、赤く燃える炉に舞い込む一片の雪の如く儚く溶ける。雪を風花と解釈して、炉に飛び込まず…

吾命汝と共に今世からとけて流るる次の生き場へ

とけシリーズその2。 10日といい、11日といい、経験者が少なくなっていくなと思ったのを形にしたのが本日のタイトル。 相変わらずお茶は出来ないでいる…。

この想い消えぬ焔を纏ったまま養花天へととけ果てよ

そろそろ東京大空襲と東日本大震災があった日に近づきますね。 そんなことを思いながら、ボケーっと家路を辿っていたら、ふと思い浮かんだのがタイトル。養花天には少し時期が早い気もするがね。 で、「とけ」は「解け」でも「溶け」でも「融け」でも「説け…

花散らす風に構わぬ朧月 夜の水面に影は揺蕩う

習い事の帰りに、微風(そよとのかぜ)の中まだ散り切っていない桜の下で空を見上げたら、花乱の中に朧月が透けて見えた。 河川沿いだったこともあり、タイトルのような歌を詠んでみたわけだ。今回要した時間は短く、5分も掛からなかった。こんなこともある…

天津風 飃風駈けて 桜花舞う 我知らぬ内 春は暮れ行く

大空を駈け抜いてゆくつむじ風に桜の花びらがさらわれ、気が付くと春は過ぎて行っているのだな。 ってのが、本日のタイトル。相変わらず技巧もへったくれもない直球表現。 清明節にして朔日にして西の強風。夜空は比較的紺碧なれど、やっぱり黄砂がひどい!…

遥かへと 喜多風ゆきて 天ゆるみ 青霞立つ 春が暁

のどけからまし。今日が本当に春らしい日なのならな。・・・・夏日だよ。25℃ってナニ?(←まんまだろ) それでもまぁ、湿度はそれなりに低いので稼動はし易い。 土曜日に新宿御苑に遅咲きの桜を見に行く予定だったのだが、天気予報だと土曜日雨なんだよね。月…

風荒び離花舞い上がる そはやがて匹如身(するすみ)のよう空に消ゆ

闇盛り残る光は少ないが養花天に浮く月と花なり(字余り) 相っ変わらず情緒もへったくれもなく直球だな・・・・。 自宅から歩いて30秒位のところに、土地の旧名を称した小さな小さな公園がある。そこには2種類の桜の木がある。1本は染井吉野だが、もう1本…

梅(むめ)の花 月から湑(した)む 不変水(をちみず)を あぶすいがいに 如何で生かばや

本が読めてしまうくらい冴ゆる満月(つき)だね。人身事故で電車停止して寒いんだけれどさ・・・・。 タイトルと一体何の関係が?と思った方がいるやも知れない。電車待っている間に作ったものがタイトル。 紅冬至に遅れること10日、漸く冬至の花が咲きました…

仇名草恨めしくも鳥曇り、空霞との境もなし

明日が雨ということで、帰宅時にちょいとルートを変更して公園に立ち寄って帰りました。 夜だというのにわんこが飼い主さんの投げたフリスビーを空中キャッチして、飼い主さんのところへ持って行っておりました。鮮明度はどれほどか分かりかねるが、ちゃんと…

穹窿果つる先に光沈み、時巡りて東雲より蒼穹生まるる

陰極まりて陽に転ずってことで、タイトルに帰結。意味はただ単に、日が暮れて時間が経って朝が来たってだけなんですがね・・・・。 所用があって某所へ行ったら、帰りに迷子りました。小さい駅なのに何て分かりにくいんだろうか、中野駅は! 本日のお茶。 お茶は…

青天の下にて遇(あ)いし黒きリボンに哀(愛)を込めて

またこやつは言葉遊びをしておるな。っと。 タイトル通りです。 今日もまた良い天気でした。6日もね。15日もいい天気なんだろうか・・・・・・? いつもとは異なる道を使って駅に向かっておりました。で、遇いました。日章旗に。半旗に出来るほどポールの長さが…

暁の空に懸かるは玉兎の居 拒されし光り宵に散りけむ

なーんか仰々しいタイトルだが、現在停止中の旧ブログで使っていたタイトルが、ひょんなことから現れたので、使ってみた次第。今日は朔日で、閏9月の月立なので、相応しくはないんだが(苦笑)。 つか、これ、オマエどんだけ夜更かししてんよ。ってのがばれ…