昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

花嵐の夜やがて泪も風にとけ現世に何を抱くかや

 とけシリーズその4。東京の桜開花宣言が昨日。ニュースを見ていて、靖國さんが映し出され、ふと思ったのがタイトル。

 花嵐の読みは「からん」、夜は「よ」、泪は「なみだ」。

 「やがて」は現代語のやがてでも、古語の「すぐに」でも好きな方で訳して下さい。

 

 儚くなるにあたって、どんな思いを抱えていたのだろうか。自分ならどんな思いを抱く(抱いた)だろうか。

 これは自分の訳になるかな。

 

 人がいない場所、特に月夜の晩に花嵐に遇(あ)うと、その花びらの隙間からいつか視たと記憶違いを引き起こすような幻影を目にすることとなる。すると、人は生き急ぐか死に急ぐかしたくなるんだよね(ならん人もいるだろうけどな)。

 

 さて、満開になるまで如何程だろうかな?

 

 本日のお茶。 

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 お茶は静岡の煎茶。

 お茶請けは宮城県大河原町菓匠三全さんのさくら大福。