昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

三国志展と奈良大和四寺のみほとけ展+常設展と松方コレクション展に行ってきた

 会場で、武将メーカーというのをやってみた。スマホは持っていないので、QRコードを読み込んで詳細を調べるというのは出来ないが、↓こんな。

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 んー、どこにでもいそうな感じですな。リアルな自分もどこにでもいそうな内容と容貌だから、まーいいか。

 

 ゲームは全く知らないのだが、ゲーム中で張飛が使っている蛇矛(じゃぼう)のレプリカがありました。

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 これ。

 なかなか人が切れなくてねー。ぶれてはいるが、まぁそれなりに全貌は掴めるかと。

 正直これって、馬上で薙ぎ払う系の武器だよね?

 

 始めの方にあり、今回三国志展の顔になっているのがこの御方。

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 説明文見て吹いたのは自分だけか?

 

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 下の2行にご注目。

 

 何枚も撮った割りにはまともな写真が1枚もなかったのがコレ↓。

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 赤壁の戦いの一部を再現。

 船体の横腹に雨あられのように刺さる矢。重さで船体が傾いたので、反転させてもう片方も矢を受けてバランスを取ったとの記述もあったので、相当量だったということは想像に難くない。

 

 宗教的なもので、個人的に気に入ったもの↓

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 羽根つき羊。

 

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カエルさん♪

 

 すごいなと思ったのが、材料組成が少し変化して、割れにくくなって加工されたガラスの連珠。

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 この色は中国産だそうだが、この他に赤っぽいのもあり、そちらはインド産だそうだ。

 日本にはガラスは奈良時代に入ってきて、平安時代にも作られていたそうだが普及はしなかった。それはやはり強度の問題ですかね?ちなみ当世は硝子ではなく玻璃と言っとりました。

 

 展示の目玉の一つである曹操のお墓の再現ですが、下のような造りです。

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 盗掘済みではあったそうなので、完全な状態ではなかったようですが遺言通り質素なつくり(薄葬という)でした。

 他にも呉と蜀のお墓も紹介されており、それぞれの特徴が出ていて面白かった。

 

 ↓は白虎だそうです。

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 これの他に当時の服装などが分かるようなものもあり、風俗的な観点から見るに重要な史料だそうだ。特に後世の手が加わっているものは本当の姿が残りにくいので、興味深い。

 

 最期に曹植の墓に埋葬されていた犬。

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 …何かヤダ。

 

 グッズは二次元コラボが多かったのでスルー。

 展示自体はどこから入ってきたのかにも関わらず楽しめるかと。三国志を抑えておくならこっちのサイドストーリーも押さえとけってのもあるし、日本との関連しているものがあったりと、別視点でも興味深い展示でした。

 

 会場内は全点撮影OKですが、しっかりと写真が撮りたいのであれば辛抱強くなるべきですねー。うるさいし、夏休みに当てているので。

 出来れば幾度か周回するのが良いかと。

 

 見終わった後は、下に降りてお昼にし、お茶にしてみた。

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 お茶というよりも水ですが。

 何故ならばデザートが揚げピザ(中はチョコレート)というヘヴィなものだったので。ついでに用意した水は帰りまでに半分も減りませんでした。

 

 次は同じ館内で開催されている奈良大和四寺のみほとけ展へ。

 四寺は飛鳥時代奈良時代に創建された岡寺、室生寺長谷寺、安倍文珠院。いずれも奈良県北東部にある古刹です。

 目録もなく写真撮影禁止だった上にメモを控えていなかったのだが、一見の価値あり。勿論多少なりとも興味があることが前提ですが。

 

 トーハクは金、土曜日は21時まで開館しているので、じっくりと腰を落ちつけて鑑賞したい場合にはうってつけ。あと、奈良大和四寺のみほとけ展は9月20日(金)と21日(土)は22時まで開館しています。

 

 この後常設展をチラ見した後、西洋美術館に移りまして松方コレクションを鑑賞。

 松方コレクションにもロダンの作品はそこそこありましたが、国立西洋美術館ロダンといったらやっぱこれだろ、これ↓。

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 地獄の門

 

 作品の展示方法は、どこぞの貴族のお屋敷ですか?という感じで結構ぎゅうぎゅう詰め。それはそれで面白かった。

 かつて川崎造船所(現・川崎重工業)を率いた松方幸次郎が海外で蒐集し、国立西洋美術館が開館されるまでの経緯をざっくりと辿ってゆくといった展示だが、近代史が頭の片隅に入っているとより深く感銘深いかと。

 

 画面の4割が失われ、かつての姿を失ったモネの「幻の睡蓮」が今回の目玉だが、失われる前のガラス乾板(写真を焼き付けたガラス板)が見つかったという事で、修復後初公開された。

 ガラス乾板自体はモノクロなので、ここでAIが修復に一役買い、カラー(推定)を再現した。

 作品そのもの自体は修復後とはいえど完全に姿は戻っておらず、恐らく松方がモネから直に購入した時はこういった作品だったのでは?というのがガラス絵(?)として公開されており、かつ撮影OKだったので撮ってきました。

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 画像では分かりませんが、実物大です。

 

 展示数自体は160点とそんな多くないものの、教科書掲載レベル名の通った画家のものが多いので、知識がなくとも愉しめるかと思う。無論無名・知名度の高くないの人達の作品も優品が多いので、好みの逸品を探すのも良いかと思う。

 

 グッズは、もう少しポストカードの種類に力入れてほしかったなぁというのが素直な感想。

 

 で、帰宅して色々と収めてから、本日のお茶。

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 お茶はアッサムはランガンジャル茶園のもの(ラスト)。少し濃かったので少しミルクを垂らしてみたら美味しかった。

 お茶請けは頂いたお土産と、クラゲパン(;^ω^)