いい天気でしたねぇ…。
駅近くの通りの銀杏並木は黄葉していたりいなかったりしていましたが、府中市美術館がある公園内はいい感じに紅葉していました。
ただ、桜は案の定でした。
写真には映ってはいないのだが、左側で凧揚げしている人が居ました。凧の後ろについているしっぽのようなものがかなり長かったので、元々手馴れている人かと思う。
して、やってきましたのは↓
モリスが好きな人、多いですよね?
ただ単にデザインが好きなのか、その理念などを理解した上で好きなのか、手仕事そのものが好きなのかは存じ兼ねるが。
産業革命の恩恵が行き渡りつつあり、また弊害も出つつあった時期に必然的に現れたこの動きは、物質的には新素材と旧来の素材を融合という名の化学変化を起こし、精神的にはそれ故に大きな矛盾を生んだことも含めて、複数の人達によってすり合わされていっていたから。というのが自分が好きな理由かな?
目に見えた派手な波というよりは、大きなうねりを含んだ引きの強い波を感じたが故に興味を持ったとも言える。
御託は置いといて、人の入りはそこそこ多かったです。鑑賞者は女性が多かったですね。
展示の内容はモリスがアーツ・アンド・クラフツの運動に目覚めるきっかけとなったことから始まり、その運動に携わった人り関わったりした代表的な5人が、それぞれ何をやっていたのかを(ちょっと)掘り下げてみる。という流れでしたね。
この流れはアール・ヌーヴォー(展示品はなく説明のみ)とも少し絡むところもあって、同じ素材(例えばエナメル)を2つの観点から見ることが出来て面白かった。特に宝飾に関してそれが顕著に表れていると思う。似ているようでやっぱり違う。
強いて言えば一卵性双生児を接触観察してみた結果を思い返してみて、似ているけどやはり別人なんだな。と思う。といった感じだろうか?…うまく言葉に出来ないが。
あと銀器の代わりとして使われていたピューター(錫を主成分とする合金)を初めてそれと認識して見ました。初期タイプ、つまり鉛が含有されているタイプは見たことあるのですが、現在?作られているピューターとは或る意味別物のピューターは見たことがなかった。
うわぁと思ったのが、ガラス製品。残っていたのか(-_-;)ということに加え、持ってきたんか(;゚Д゚)というのが素直な感想。見るからにガラス薄いし…。
して、展示では主要作家解説なる用紙を頂けるのだが、20名を超えている。主要だけでこれだけいるということは、そりゃー波の下に隠れている力も大きくなりますわなぁ。
今回選抜された代表格5人もスペースの都合上切り落とした部分が多いと思われる。もし全員同じように掘り下げたらえっらいことになるだろうな(今回かかった時間が2時間ちょっとだった)。
帰りは野菜が安いお店に立ち寄って(勿論それなりに訳もあるが)、リュック一杯にして帰りました。やはり玉葱やジャガイモ、南瓜などを買って背負うのは無謀の他ないな。
ついでに買った南瓜の品種名が「ブラックのジョー」。栗南瓜で、粉質とのことらしいので、これは是非煮物にしなければ!と思っている次第です。