昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

落合芳幾展に行ってきた

 場所は原宿。相変わらず混んでいることに加え、夏休みなので歩き慣れていない人達が多い。地下から行くに越したことない。

 

 で、この展示は関連した展示が練馬区立美術館で開催されている。但しこちらは月岡芳年だが。

 関係?同じ国芳の門下生にしてライバル。芳年が弟弟子になる。ただねー、知名度が違い過ぎる。

 

 芳幾も浮世絵師が手掛けるジャンルのほぼ全てを網羅し、かつ明治時代に新聞社立ち上げたり、歌舞伎の雑誌制作に関わったりしていたのに。やはり晩年に借金重ねたのが響いたか・・・・?

 ちなみに芳年は最後の浮世絵師という肩書きを持つ。

 

 芳幾は70代後半まで生き、死の直前まで筆を握っておりました。息子とのコラボ作品(14歳が描いたとは思えない出来)もあった。

 で、その息子は芳幾の50過ぎの時の子らしい。  

 家族関係はよく知らないが、共同制作に当たった息子は30歳にして早世している。彼がもし生きていたら、一体どんな世界を描いたんだろう。返す返すも惜しむらくことよ。

 

 ・・・・あ、練馬区立美術館で開催されている芳年の展示は9月24日まで。太田記念美術館は8月26日まで。

 

 芳年・芳幾の競作である「英名二十八衆句」という作品の、芳年が手掛けた全ての作品が展示されている。勿論太田記念美術館の方では芳幾の作品全てが観られる。

 つまり、両方行くと「英名二十八衆句」の観賞をコンプレート(原語の発音はコンプリートじゃあない)したことになる。

 「英名二十八衆句」って、聞こえはいいかもしれないが、実態は血みどろ絵なのでそう気分のいいものじゃあないことは先に断っておく。

 

 国芳はお弟子さんの人数が一時的な人も合わせて、確認出来るだけでも70人超えている。

 当然マイナーな人もいるのだが、個人的に芳幾がその位置にいるのは解せん。のだが、やっぱりマイナーであることには変わりない。

 

 何故ならば、今回の展示は【芳幾の画業の全貌を紹介する世界の展覧会】だからだ。世界初ですよ。世界初!どれだけマイナーなねん。同じマイナーでも河鍋暁斎はえっらい違いだ。

 

 自分が行った時間はたまたま空いていた時間だったようで、比較的静かに観賞出来ました。

 芳艶ほどではないにせよ、芳幾もまた国芳の影響を色濃く反映させている。国芳のライバル関係だった(?)一門ともコラボしている作品も幾点か見受けられました。

 

 激動の明治期を生きた絵師達は浮世絵のジャンルでも、ちょっと特異な「横浜画」なるジャンルを手掛けている人が多い。

 横浜画というのは、海外との往来の為に開港された横浜を描いたもの。当世沢山の外国人や海外の珍しいものが入ってきた為、日本にして日本ではないところだったようで、恰好の材料になったようだ。  

 しかしながらそう一つのジャンルを形成したとはいえど、明治期の横浜の風景そのものを描いた作品は非常に数が少ない。

 

 今回もまた己の教養のなさと浅見が身に染みた・・・・。あと、崩し字が読めたらなぁと思った。  

 そんな思考の中、最も印象に残ったのが、台湾出兵で病死した義弟の霊が兄(幽霊からすると妻の実兄)の前に現れるという絵。出版される前に色々とあったようなのだが、真相はよく分からなかった。  

 

 帰りはいつものように地下の手拭い専門店かまわぬに寄ってゆきました。

 今回の季節のコーナーはお月見になっていました。柄物も秋物が多く、欲しいのが多かったですが自分にしては珍しく、可愛らしい薄紅色の地に白抜きのうさぎちらしなんぞを買ってみました。あぁ、誰ですか!?そこでツッコミのコブシを用意している人はっ!!取り敢えず返り討ちの準備をば・・・・(←それは何か違わないか?)

 

 その後はまた夕飯の買い物をして帰ったさ。

 本日の晩御飯は焼きそば。大した具は入っていない。麺、豚肉の切り落とし、キャベツ(Lサイズ2/3くらい)、パプリカ×3種類、モヤシ1袋。ついでに6人分だ。後作ったのは茄子の味噌汁。

 誰でも作れるんだから、自分じゃあなくてもいいだろうがっ!!親父暇ならやれよ。

 

 明日はお米といで仕込んで、西京味噌漬けのイカを焼いて、水菜と生ハムのサラダ作って、トマト切ってお弁当作ってということろかねぇ?

 やっぱり大したもんじゃない。つかもう、調理結果が家族にとってバイオテロにならなければいいよ。

 

 本日のお茶。

 その1。

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 お茶は17年はダージリン1stフラッシュ、茶園名忘れました。スプリング・ブロッサムです。

 お茶請けは長野県中野市は旭製パンさんの信州りんごのパイ。

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 追加のお茶請けが、山口県柳井市はじねんじょ村エムテックスさんの自然薯チップス(クセになる感じが好い)。

 

 その2。

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 お茶はシッキム(ラスト)。ちょっと濃かった。

 お茶請けは長野県中野市中野市豊田農産物加工施設さんのおひさまのアップルパイ。

 一つは紅玉、もう一つはふじ。ふじの方のみレモン果汁使用。麿さんと半分ずつにした。

 

 たまーにアップルパイなどのパイ類を作りたくなるのだが、パイ生地自作するのもそうだが、りんごの甘露煮を作るのが難しい。

 他の果物でもそうなのだが、作るのが難しいのではなく、材料を調達するのが難しい。

 生食に向くのは多けれども、加工に向くのは無いに等しいからだ。ネットで検索すればそりゃ出てきますよ?ミニマムオーダーが大きいんだよね。

 

 大量に作るのもいいのだが、材料費どれだけかかるんよ!?というので躊躇している。

 日本人の感覚からすると果物って水菓子って言うくらいだから、おかずに流用出来ないんだよね。

 

 はぁ(溜息)。