昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

仁和寺と御室派のみほとけ展とアラビアの道展に行ってきたよ

 国産のリアル千手観音さまが見たくて行ってきた。人気(じんき)と神気に中てられるの分かっているくせに無謀だよな・・・・。懸念は的中。ってことで。しかも低気圧症候群とWパンチ。

 

 しっかしまぁ、アレだけ強い結界形成されてりゃ具合悪くもなるって!ちなみに色は納戸色。中心、この場合は建屋になるかな?に向かうに連れて色が抜けていくけど。

 

 自分が見たかった千手観音さまは大阪は葛井(ふじい)寺のご本尊です。手は総計1041本。

 天平彫刻の最高傑作と言われる事からお分かり頂けるかと思いますが、天平時代、つまり奈良時代に制作されている。大雑把に言うと1300年前に作られたもの。

 

 普段見ることが出来ない後姿を見ることも出来る。にょっきと生えている腕の数々を見て思った⇒まるで羽のようだ。と。そしてもう一つ。全身洗うのにどれ位石鹸使うんだろうか?とも。

 

 秘仏本尊も数多く、全国各地から駆けつけてきたという感満載。

 皇室と縁深いということもあり、宸翰(しんかん)も多数ありました。鎌倉時代と江戸時代のがメイン。南北朝後醍醐天皇(日付は鎌倉時代)や後光厳天皇のもありましたねー。

 

 応仁の乱でほぼ壊滅したものの、難を逃れた寺宝も展示されていましたが、その中に鳥獣戯画も入っていました。

 有名な割りには写しは少ないようで、これによって寺院同士の繋がりが読み解けるそうな。寺院がまだ絶大な勢力を誇っていた時代、どこの背後に回っていたのかも裏付けられるとか・・・・。

 援助を取り付けて応仁の乱からの回復を試みたのが、江戸時代三代将軍家光の治世になってから。

 

 第二会場に行くと、だ。何と写真撮影が出来るエリアがあるんだな。

 で、そのエリアってーのが、一般には非公開の仁和寺観音堂を再現したもの。凄いぞこれは。

 中央に千手観音菩薩、サイドに降三世明王不動明王二十八部衆加えることの風神・雷神。勿論堂内の壁画も忠実に再現している。

 

 たまたまデジカメを持っていたので写真を撮ることは出来たが、手ブレしているのが多くて残念な結果になった。ま、人が多かったから仕方ないか・・・・。

 ネットなどで前情報を入れることはしないので、偶然にしちゃあ好(よ)き事かなとしておく。普段はデジカメ持ち歩かないので(←携帯やスマホを持っていない)。

 

 四橛壇線(しけつだんせん)はなかったものの、法会(?)で使われている道具が置いてあり、若しここに一人で立つ事が出来ればな。と幾度思ったことか。

 

 それを抜けると御室派のみほとけが、すらーっと勢揃い。キラズケイ、胸中半泣き状態。相性の合う・合わないが強烈に出ていて、結界の手触りが斑情。説明が分からない人は「そんなもの」とでも思っておいて下さい。説明に適した言葉が見つからん。

 

 高さが250cmあるような立像が居られたり、ちょっとアンニュイな雰囲気を持つ、妙に色っぽい坐像があったり、仏像好きにはたまらない空間といえませう。

 手を合わせたり、拝んでいる人が多かった一方で、現地に見に行ったことのある人達の会話が喧しかった。

 

 見終わって回復を待ってから、ショップで御朱印を購入しまして日付入れしてくれる時間まで表慶館で開催されているアラビアの道展へ。

 

  現在東京国立博物館表慶館で開催されているアラビアの道展ですが、会期が延期されまして5月13日までになったとのこと。

 何でも1月23日から開催されたこの展示、なんでも来場者10万人突破だとか?

 本邦初公開ということに加え、イスラム教以前の世界を知ることが出来るからか?それとも古代文明好きが多いのか?

 何にせよ関係者からすると嬉しい誤算らしい。  ちなみに写真撮影OKです(禁止エリアなし)。

 

 アラビア半島は現在サウジアラビア、イエメン、オマーンバーレーンとなっているはず(地図見て書いているわけではないので抜けていたのあったらすみません)。

 古代ペルシアや中央アジアと同じで、古代は緑豊かな地域だったそうだ。油が豊富でしかも硫黄含有率が高いから、分かる人には驚くに値しない。

 

 展示に道と付いているのは、有史以来そこが交通の要衝だったから。

 

 本日のお茶。

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 お茶は巨峰の香りの着いた紅茶。かなり薄めたら自分でも飲めるものになった。

 お茶請けはひな祭りの為のエクレアとシュークリーム。熱量摂取し過ぎ・・・・(←それ以前に手前は女の子じゃねぇだろっ!!)