前売りを持っていたので、行かんとムダになる!ということで行ってきた。
時代だけではなく地域ごとにまとめてその特色を打ち出していたので、古代ギリシアが世界に与えていた影響というのが分かりやすかった。
影響を与えた地域が多かったので一つ一つの項目の展示品は少なかった。ので、どっぷり漬かっている人には物足りなかったかもしれないが、これから入ってみようという人や流れを掴みたいという人には程好かったんじゃあないかなと思えた。自分は言うまでも無く後者だ。
しかしギリシアに限らずだが、古代素晴らしいと謳われていた地域って現在どうしてこうなっちゃったかなぁ?という地域が多いような気がする。年代が現在に近づくにつれて賛美されていた時代から没落の時代までの時間が短くなっているのも気になるね。人の生きている時間を基軸として長々的な物差しで計るのなら自然な流れなのかもしれないが。
ショップで伝統的なギリシアのパン(?)を購入した後、平成館と常設展が接続されている箇所にある、目立たない展示場所に足を運びまして、そこで開催されていた和紙の魅力展へ。
和紙の作り方や原材料などに触れた後、飛鳥時代だったか奈良時代の紙製文献から江戸時代までの和紙の書状などを展示品を観賞。時代背景によって紙の大きさや質が大きく左右されるのは知っていたが、実際それを目にすると、より時代の空気が感じられますな。
南北朝時代の書状を見て、知った名前を見つけて思わず胸中「オマエかよ!」とツッコミを入れたりもしておりました。ついでに見知った名前は結城某。
著名な人のものが多かったので、観賞点が切り替えられるのも良かった。
んーで、常設展へ。そしていつものように刀剣のコーナーに行きまして、ほへぇ~っと眺めておりました。美術観賞用のスコープを持って鑑賞している人や撮影可能のものを一眼レフで撮影している人などが幾人かおりましたが、全員女性でした(そして全員1人)。何かの影響が一先ずは落ち着いたってことだろうか?
メッケネムはひたすらオリジナルと別作家のコピーまたは色濃く影響を受けた作品との見比べ。まるで間違い探しのようだった。が、風刺画や当時の世相を反映したものは面白かった。恋は人を盲目にし、お金は人を従順にするのは古来から変わらないんね~。