昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

大エルミタージュ美術館展に行ってきた

 遅ればせながら芸術の蒐集が始まった(帝政)ロシアが誇るオールドマスターシリーズが来日。著名どころがたっぷりです。
 帝政ロシア絡みの展示は何故か高齢者が多い。なんか憧れかなんかあるんですかねぇ?自分は帝政ロシアも旧ソも現ロシアにもいいイメージはあまりない。好感度はこの際二の次にして考えると、良いイメージを持っている国はない。
 今回の展示も当然美辞麗句が並べられていたが、美術面とは関係ないその裏で、オマエラ一体ナニやってたっけ~?というのがあった。ただ、今回の展示は蒐集作品を作品の出身地ごとに分けて展示されていたので、各国の世情を反映したものや好み等が窺い知れて面白かった。
 
 地域は先ずイタリア、オランダ、フランドル(現在のベルギー周辺)、スペイン、フランス、ドイツ・イギリス。
 個人的に好ましいと感じたのはスペイン。展示作品は全て宗教でしたが、筆致やトーンの柔らかさが自分好み。そして描かれている人物と精神的な距離がない。これはスペインの宗教画の特長でもあるそうなのだが、身近な人物の如く寄り添うような感じのものが多いのだそうだ。

 

 作品リストが作家名が先で作品名が後だったので作品と照合しながら見ると探しにくいのが難点。
 著名人ばかりなのだが、地域別で殊更有名なのを挙げておくと以下になる。勿論名を知らなくても作品を見たら分かるであろう人も含んでいる。
 イタリア:ティツィアーノ、カラッチ、ドルチ、パニーニ
 オランダ:レンブラント、ホーホ、ライスダール
 フランドル:ブリューゲル(一族)、ルーベンス、ヴァン・ダイク
 スペイン:ムリーリョ
 フランス:プッサンブーシェ、ランクレ、クロード・ロラン、ユベール・ロベール
 ドイツ・イギリス:クラーナハ、ベンジャミン・ウェスト

 

 そんな質の高い作品群に触れつつ芸術時間を堪能したかというと、実はそうでもない。うるさいし、マナー悪いし、所謂「老害」と称されるのが多かったことを付け加えておく。何で展示室内でいい年こいたのが歌う歌ってんだろうか・・・・。

 ショップは盛況でした。個人的な欲を言えばもう少しポストカードの種類があってもいいなと思った。
 ショップを抜けると一気に風景が開ける。高いところが嫌いからすると恐怖以外のナニモノでもないが。今日は天気が良かったのでかなり遠くまで見渡せました。流石森ビルの52階だけあるな。

 

 本日のお茶。 

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 お茶は麿さんリクの美作番茶。
 お茶請けは麿さんと半分にした京都府日向市は久在屋(菓子工房)さんのおからスノーボール(プレーン)と、母提供の新潟県南魚沼市は大幸さんのコンパンドーナッツ。
  ドーナッツの方はなかなか根性ありました。よく噛まないと飲み込めないです。