昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

例え大海の水総(すべ)てを使(つこ)うても、我が瞋恚(しんい)の焱(ほむら)は消せぬと知れ!!

 いきなり仰々しいタイトルだが、新田義興って、こういうキャラだと思う。『太平記』に大魔王とかいう肩書き付きで再登場しているしな。
 して、何でこんなこと書いとるかというと、本日ちょこっと手書きの資料を整理しとりました。んーで、たまたま目にしたページが新田三兄弟だった。ただそれだけ。

 

 彼は怨霊悪霊亡霊山盛りの南朝方悪霊代表格、二本柱のうちの一人・・・・いや、宮様(護良親王)も入れて三柱としとくか。あ、残る一人は死後も登場の多い、怨霊の権化となってしまっている判官殿こと、楠正成。

 

 新田義興はかなりあっさりと死んでいる新田義貞の次男坊。足利直冬(尊氏の次男)と同じで父親に実子として認められなかった二人。しかもこの二人、似たような境遇にも関わらず生き方が対照的。片や父の意思を継ぎ、片や父を追い詰める。二人とも父親に認められなかったが、周囲がその血筋を放っておかなかったがために色々と苦労している感じだ。経験値なんぞよりも血筋で大将に担ぎ上げられているし、何かに付けて命を狙われているし・・・・。


 義貞には義助、尊氏には直義と、弟が居る。よほど不憫に思ったのか子供が居なかった所為か、直義は直冬を養子にしている(その他尊氏の七女を養女に、四男を一時的に養子にしている)。義助は子供が居た為か我関せず。直冬の烏帽子親については調べがついていないが、義興の烏帽子親は後醍醐天皇

 

 それはさておき本日のお茶。

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 お茶は緑茶の潤(うるおい)。
 お茶請けは本日和菓子の日ってことで、中村屋さんのどらやきだったのだが、「これも食べて。」と出されたミスドのドーナツも追加(但し麿さんと半分にした)。