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昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

備前刀剣王国 第二期展に行ってきた

日本史 日本文化 美術館・博物館

 前回同様自転車でGo♪

 そしてやはり展示会場は前回同様でした。てか、前回よりうるさい。前回はこちら

 

 取り扱いは南北朝室町時代なのだが、殆どが南北朝時代のもの。日本史上稀に見る動乱期だった南北朝。天下動乱の時って人なり物なりが動くので、文化が撹拌されるんだよね、すると俗に言う「過渡期」というものが訪れる。

 今回まとまって見る事があまりない小反り物なるものが9振り集合。紅茶でいうキャンディーのように、特徴がないのが特長と言われるもの。「もっとつっこんだ説明をしろよ。」という方の為に、少しだけ踏み込んだ説明をいたしますと、備前の主要流派に属さない、南北朝末期に活躍した刀工を一括りにしたもの。これが小反り物。

 

 一振りの刀や太刀なのに、乱れやつみなどが悪く言えば中途半端。良く言えば不規則でバラエティーに富んでいる。

 南北朝時代は何故か全国規模で相州伝の影響を受けた作風が多く、その影響は備前地域にも見られ、備前の中にあって最も備前離れした刀工などという肩書きを持つ人もいるくらいだ(長義のこと)。

 一振りだけ薙刀直し太刀というのがあったが、これはにえというかつみが非常に美しかった。素人目に見ても華やかさが感じられる一品。

 そういや足利尊氏の所有していた骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)も確か薙刀直しだったね。

 今日見たこの薙刀直しこと備前長船住長義も骨喰藤四郎も、毒婦一歩手前のエンチャントレス(妖艶な女性)なオーラを纏っている・・・・・・。薙刀直しって、皆こうなんだろうか? 

 

 南北朝時代のものは何故か個人蔵が多かった。時代からして最盛期の少し前で、系譜がちょっと分かりにくいからだろうか?それよりも前になると手が出せないくらいのレベルのものになるので個人蔵が少ないのは分かるが。

 それから、南北朝時代は年号が統一されたり、南北で異なったりと忙しい。しかしそれが故にあることが分かる。

 足利尊氏と直義を見て分かるように、兄弟仲が悪くなったら片方が南朝についたり、和解したら北朝に戻ったりと輾転反側している。この兄弟の例が一番分かり易いのだが、全国レベルでそういう展開が起こっていた時代だった。そして備前の鍛冶というか長船派の中でもそういう展開があった。そういった一例が以下。

 

 刀工の銘に日付を入れることがあるのだが、長船嫡流の兼光がいますが、彼は足利尊氏より褒美として与えられた土地があり、現在そこは兼光屋敷跡として伝わっている。ついでにそこは備前長船刀剣博物館の隣だ。

 兼光の弟の義光が作刀した短刀で日付が入っているものがあるのだが、それは北朝ではなく南朝の年号で入れられている。

 穿った見方をしなければ、これは兼光が北朝につき、義光が南朝についたと。考えられなくはないだろうか?

 これとはちょっとずれるが、始め宮方について一族まるごと寝返った赤松だが、室町時代には長船派の注文主であったので、ご注文の品というのが現存している。皆焼(ひたつら)及び皆焼風がお好みらしいが、もし彼等がそのまま宮方についていたらどうなっていたんだろうな~?と思った。

 

 室町時代になると応永備前を牽引する形で鎌倉時代に回帰したものが多く見られる。但し、室町時代も後期となると戦国時代の戦国武将の見た目による自己顕示に伴い、独特且つ個性的なものが続々と登場することとなる。刀工自体も注文主の配下として合戦に加わることもあったそうだ(これに関しては後藤一族が有名)。

 展示作品の中には山岡鉄舟の佩刀があった。幅広めで鍛え華やかで、ずっしりと存在感がありました。

 

 で、室町時代まで栄えた備前鍛冶がどうして一気に衰退したのかというと、原因は天災。

 備前を流れる吉井川というのがあるのですが、鍛冶屋はそこに軒を連ねていた。ただ、恵みを運ぶと同時にこの吉井川というのは度々氾濫し、時には川形自体を変えてしまうこともあったくらいだそうな。

 天正年間(1573~1592)に大洪水があり、鍛冶屋千軒と謳われた長船の町は壊滅。近くにあった福岡城もこの洪水で廃城にせざるを得なかった。これが衰退の理由。ただ、滅亡したわけではないので、命脈は保たれました。それがはっきりと分かるのは江戸時代に入ってからだそうです。

 

 そんなこんなで第一期と二期、見たわけですが、じゃあ他の地域はどうだったんだ?とちょいと気なるところではある。

 

 で、あとはまぁいつものようにおっ買い物♪今回重いものばかりだったので、自転車がふらついて大変だったさ。キラズのか細い細腕じゃあ(←・・・・マテ)、持ててもせいぜい20kgが限度だからね(←ホント力ないね、オマエは)。とはいえど、今回の荷物は12kg程度。いつの間にこんなにへなちょこになったんだか。

 

 本日のお茶。

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 おはジャスタスのファウンテンミルクティーのミルクティー。まだ要領が掴めないので美味しく淹れられない。

 お茶請けはもへじさんの南瓜のカステラ。ふくらのピーナッツ味。ピーナッツが好きなら是非!

 全量食べたのはカステラのみ。ふくらは1/3だけ。