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THE RINGS展に行ってきたよ

 ミラーブログ

 

 この展示は国立美術館初のジュエリー・コレクションだそうだ。古くは古代エジプトから現在まで、指輪のコレクションを厳選公開(蒐集した橋本氏はご存命ですよ)。

 

 鉱物好きということもあり、宝飾品のデザインと美術は相通ずるものがあるというので、こういった展示は行く事が多い。だが、お洒落とかファッションには全くといっていいほど興味はない。

 

   宝飾として、権威のシンボルとして、社会的ステータスの目安として、自分が愉しむ為、印章として、御守りとして、契約の証として等々、様々な指輪が展示されていましたね。

  コレクションを見ていて思ったのが、技術的な問題なのかごつい物が多い。だが、こういった展示には欠かせないエトルリアの粒金技術を考えると、シンボルやステータスのためのものという色合いが強いから、そういった形に落ち着いているんだろうと思う。   到底おいらにゃ似合わんな。

 

 簡単に指輪の歴史を追った後、ちょっとだけ技術的な話、死や婚礼との結び付き、絵画との絡み、時代やデザインに沿った変容(これは当世流行したファッションとのコラボ。見応えあります)、and the otherと流れます。

  個人的に「おぉっ!」と思ったのが一番最後のand~。展示では「指輪あれこれ」と題打ってありましたが。

 ぎちぎちに技術を搭載してみました!というのが多い。例えば時計付きのリングとか。勿論スイスと日本は出ていましたが、デンマークが出ていたのはちょっと驚き。素材が銀だったのは言うまでもない。デンマークは銀細工で有名なお国だから。

 のぎゃっ!!と思ったのはロシア製の時計。1950年頃のものなので当時はソヴィエトだが、カメラが隠された指輪・・・・・・。指輪にしてはかなりごついのだが、8枚写真が撮影できるそうで。戦争をやっていた一方でそんなもん開発しとったんかい!USSRらしいけど。

 同じく戦争をやっている一方で豪奢なカクテル・リングを作っていたのはUSA。お国柄が反映していますな。

 

 お国柄反映といえば、17世紀にドイツが作った折りたたみ式の3重リング。リングを少しずつずらすと、なんと天球儀になるいうもの。高度な技術の結晶といえませう。

 それとほぼ同じ時代、英国では連ドラ(連続ドラえもん)のように1つの頭を5つ連続して重ねて並べた意匠をあしらったリングを作っている。それだけなら別に面白くはないんだが、なんとそのリング、逆さにすると別の表情の顔が現れるのだ!そのリングの名は、「5つの頭と10の顔」。

 

 展示自体は悪くなかったし、面白かったのだが、いかんせん鑑賞者のマナーレベルが低い。今年行った展示の中でワースト1争えるんじゃないか?というくらい悪い。アンケートには書いてきたが、果たしてどうなる事やら。余り期待はしていないけどな。

 

  帰りは二木の菓子の近くにあるスポーツ店に行って水着を新調(週1回プールで漂ってますんで)。今度は少しサイズを大きめのを購入した。水着は服のサイズを基準にして選ぶべきじゃあないね。ただ、服を探すよりは楽(SSサイズってあまりないんよ。身長も小さければいいのだが、身長は標準サイズだから丈が足らない)。

 勿論その後は二木の菓子へ♪今回は研究所に持っていくお菓子を物色。何でも良いというわけにはいかないので時間が掛かるが、そういった時間は結構楽しむことにしている。 

 

 で、本日のお茶♪

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 お茶請けは宮崎の元気玉こと、通称破れ饅頭。正式名称皇賀玉(おがたま)饅頭。御神木の招霊(おがたま)の実を模(かたど)ったもので、約400年の歴史があるそうだ。日向(ひむか)の国 風の菓子 虎屋さんのです。

 ついでに吹雪饅頭に似ているが、皮はかるかん。

 お茶は九州の銘菓って事で、釜炒り茶。 

 

 パッケージの裏にこんな言葉が・・・・・・

 

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 手にするのはただ風のみかっ!(←だから分かるネタを触れ!!)