昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

これは化けて出てもいい

 昨日今日と撮影した鉱物の点数は9点。光源は自然光とBL照射。鉱物によっては実物見たってよ!と言いたくなるものある。結晶が小さいから。

 

 して、撮ったうちの2点を紹介。

 まず1点目。

 これが何かっつーと、ゴナルダイト Psm アウィン⇒ゴナルド沸石[藍方石仮晶]。

 

 ゴナルダイトは沸石の一種。本来は球状の鉱物。画像右側の白い部分が該当する。名前はフランスの鉱山学の教授に敬意を示して命名されたもの。沸石の中でも比較的珍しいものらしい。

 

 アウィンもしくはアウイナイトは、ラピスラズリの成分の一つ。従って画像の青い部分が該当部分。ドイツの鉱物学者の名にちなんで命名されている。

 

 Psmはpseudomorphの略で、仮晶という。仮像ともいう。

 どういうことかというと、鉱物がその本来の結晶形を形成せずに、他の結晶形になること。つまり、色んな原因(浸食や化学変化や温度変化など)が起きて本来はありえない外形をとる現象のこと。

 

 これは、藍方石の結晶をゴナルダイトが置き換えて藍方石の結晶外見を保っているので藍方石仮晶。

 だってねぇ…

 一番下の層、丸くない…って、この画像じゃ分からんな( ̄▽ ̄;)

 

 白い部分がゴナルダイト。左下の白い鉱物と左上の褐色の鉱物は何だか分からない。ガーネットっぽく見えなくもないけど、やっぱり分からんな。

 

 青い部分はそこそこにツヤッとした結晶。

 

 キラキラしい。

 アフガニスタンはバダクシャン産。

 

 ついでにコヤツは化ける。

 まぁコヤツが、だ。

 蛍光する。ゴナルダイト以外の白い部分も蛍光しているので、カルサイト?フローライト?それとも別の何か?

 丁度中央にオレンジ色の線が縦に走っているのが見えるかと思う。そこが一番蛍光している部分。

 

 でもこれ、ソーダライトと言われてもアフガナイトと言われても納得してしまいそうだ。アウィンもソーダライトもアフガナイトも蛍光同じ色だし…(産地が産地だけに混ざっているかもしれない)。

 

 蛍光物が出たついでにもう1点。大化けする子を出してみよ~♪

 緩衝材くっつけたまま(^▽^;)

 えっらいちっさい結晶にして地味なコヤツはカナダ産のウェルネライト。スキャポライト(スカポライト)の一種。和名は柱石。

 ウェルネライトはヴェルナーというドイツの地質学者の名前から付けられた。同じくドイツの気象学者さんことヴェゲナーと名前が似ているので紛らわしい。

 双方共に有名人だが、ヴェルナー氏は鉱物の分類方法を確立した人で、ヴェゲナー氏は大陸移動説を唱えた人。

 

 BL照射といきましょうか。

 部屋の電気を落とさないでこの発色。内部で霆(はたた)いてません?雷の結晶ですか?

 

 蛍光鉱物は愉しい♪

 

 では本日のお茶。

 お茶は横須賀オリジナルの海軍紅茶。セイロンティーオレンジペコーだった。何で買った後に判明するかなぁ…?(←キサマが不注意なだけだ)

 

 お茶請けは、左が高知県高岡郡は澁谷食品さんのサクサク芋けんぴ、甘しお味。右が福井県あわら市は馬面昭栄堂さんの富津(ふっつ)スウィートポテト。偶然にも両方さつま芋。

 お茶は自分が昔飲んであろう紅茶によく似ている。

 海軍士官達に愛されたセイロン茶とのことだが、当方その時代には生まれておらんので実際のところよく分からん。ただ、日本人の言う(セイロン)紅茶ってこれの事を言うんかな?という、不思議な説得感?のある紅茶だった。尤も自分の記憶の沈殿槽の中に記憶があるからそう思うのかもしれない。

 

 お茶請けは相性好かった。芋けんぴは甘しお味ということが功を成した感じだ。スウィートポテトは甘さがくどくなく、さらりとほどけるタイプだったのでうまく混じり合って美味しかった。

 して、オーソドックス(正統)とスタンダード(定番)、どちらの言葉を使うべきか迷うが、ベタなという意味合いから判じてオーソドックスにシンプルにクッキーやスコーンでも良かったか。とも思っている。

 どちらにせよ、これを下さったIちゃんには感謝だな。