芦安において、標高1千mもないし、車内泊するに少し暑いかね?と思っていたのだが、夜中にあまりの寒さに目が覚めた。で、そのまま浅い眠りのまま4時に起きて支度をした。
芦安から目的の広河原まではバスで行かなきゃならない。途中に夜叉神峠(やしゃじんとうげ)という夜叉神峠登山口の近くにあるバス停までは車両は入れるのだが、そこから先は規制が入っている為、車では行けない。
余談だが、夜叉神峠の1つ飛んで隣のバス停の名が山の神。「山の神」は、既婚男性が自分の奥さんのことをそういった言葉で指すので、この2つはセットなのか?などと思った。
芦安から広河原までは1時間。かなり高い場にして沢の多い所をバスにしてはかなりの速度で移動。バスの他には乗り合いタクシーという選択肢もあるのだが、4時半過ぎには既に満席だった。
広河原で腹ごしらえ也準備也をして、ふと道標を見たら目が点になった。
早川町、歩いていくにはちょっと距離がありますな…(←そういう問題か?)
今回大樺沢ルートというルートを使おうとしていたのだが、何と通行止め!( ̄▽ ̄;)マジカヨ
と言っても、途中までは道は同じなので、出鼻を挫かれた感を背負いながら歩くことに。
登山においてなるべく木の根を踏んだりするなとは言うものの、↓こういったのはどうのしようもないわなぁ。
踏まにゃ歩けん。
下の方はまだこんな感じで日陰が多い。
まず目指すは白根御池(しらねおいけ)小屋。
歩くのがとろいので3時間近くかかって到着。
ここの近くに白根御池という、湧水池があるのだが、龍神が棲んでいるという伝説がある。
ホントかよ?
あと、ここは標高2236m程。広河原が標高1520mなので、結構登ってきたことになる。
水深は分からないが直径20m程の湧水池。五穀豊穣や無病息災の祈願場所として信仰を集めていたようで、とりわけ雨乞いの神として知られていたそうだ。のだが、江戸時代の雨乞いの仕方がスゴカッタ。
何故かというと、池に馬や牛の骨を投げ込んで龍神を怒らせて雨を祈願したのだという…(;^ω^)ソンナデイイノカ?
で、ここからが中盤戦。
大樺沢ルートが使えたとしても中盤戦があるのだが、今回の中盤戦は本来行く予定のなかったルートの中盤戦で、よりハードモード。何ですかね?500m直登って…。場は草原状で急斜面。
渋滞を巻き起こすのと余裕のなさ故に、同行者共々写真を撮っていない。
だが、そこを抜けた後ジグザグ道では花の写真を幾枚か撮りました。
3枚目がトリカブトだということは分かるのだが、1,2枚目は分からない。
3時間ほど時間をかけて登り切った後、小太郎尾根分岐点というところに出る。
ここは分岐点より少し手前。目の前に見えるのは多分甲斐駒ヶ岳。
分岐点から北岳肩ノ小屋まで広めの尾根道だーと思っていたら、うん。伏兵がおったよ。
赤矢印の左側、鎖場です。一方通行の為、登降譲り合わなければならない。
自分の前にも後ろにも人いなかったので写真撮ってみましたが、分かり難いですな。
ここを登る。
登り切った後、登ってきた道を見る。尾根道は分かり易いかと思うが、…道?
そして着きしは
いきなりオヤジギャグかよ(;゚Д゚)
つかね、来ただけなんて、単純なレベルじゃないんですが!?
北岳肩ノ小屋を背にして右から左へと首を巡らせると、静岡県、山梨県、長野県、岐阜県が一望出来るとな。
岐阜県方向が西になるのかな?静岡県が東側に在ることに違和感を感じる(キラズは都民)。
雲の向こうに見えるのは中央アルプス。
誰が「ブロッケン現象だ!」と叫んだので回れ右をして東側を向いてみたところ、はっきりとではないが目撃しました。
青矢印のところに虹が見えるかと思います。
ドイツのブロッケン山でよく見られる、山岳気象現象の一つ。日本語だと御来迎(ごらいごう)、英語だとグローリー。
見る人の影の周りに虹の輪が出来るのだが、一体これは誰の影から形成されたものなんだろうか?誰もいなかったような気がするんだが?あと、虹と書いたが、細かいことを言うと虹とは似て非なるものです。説明は割愛♪
雲が晴れたらそこに現れたるは
富士山。
後ろ姿だけれど、これって肖像権の侵害に該当するかな?(-_-;)
あまり天気が良くなく、夕焼けには恵まれませんでしたが、それでも完全な曇りよりはマシか。
おまけ。
お夕飯。
豚ロース、キャベツサラダ、紫キャベツピクルス、しんじょう、三色豆、こごみ、あさり、おつけもの。
苦手というか嫌いなものは同行者に食べて頂きました。
例の如く夜中に起きて外に出てみたものの、星は愚か月も望めず。
が、丑三つ時を過ぎて外に出たら、快晴で冬の星座が見事なまでに揃っていました。眼福なり♪