昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

あんちひきこもりぷろじぇくと 北岳・間ノ岳へ

 いい天気ですねぇ…

 やたらと星がでかいのは、きちんとカメラが固定出来ていないから。てか、三脚ないと無理っしょ。

 

 完全な夜明けには間に合うってことで、ここで朝食。

 タコさんウィンナ~♪

 あとおひたしやら玉子焼き、沢庵、梅干しなどですね。

 

 で、ご飯を食べた後再び外へ。

 いい感じに明けてきている。

 で、少し左に目を向けると…

 御来光待ちの人達。

 これよりも前の時点で北岳に登っている人達もいましたし、夜明けと共に出発している方々も居りました。

 

 今日もいい天気になりそうだ。

 そしてより苛酷になりそうだ。

 何故ならば北岳って日本で2番目に高い山。で、その隣の間ノ岳(あいのだけ)は奥穂高と並んで日本で3番目に高い山なんですよね。つまり、日陰がない。

 

 ↑同行者さん撮影。↓キラズ撮影。

 晴れてくれたのは嬉しいが、嬉しいがー!

 そして西の方へと首を巡らせると、残月あり。

 ↑同行者さん撮影。↓キラズ撮影。

 少し首を傾けただけでライジングサンとムーンセットが見られるなんて、贅沢ですのぅ。

 カメラの性能の差もあるが、同じ景色を見ていても感性の違いがよく分かるかと。

 

 んで、時間を置いたら↓こうなった。

 雲海が凄い。

 

 北岳肩ノ小屋から北岳山頂までは1時間もかからず、難無く登頂。

 写真を撮って頂いたのだが、日の方向に顔を向けての撮影だった為、細目写真になってしまった(´-∀-`;)

 しかしなぁ…。写真を撮ってくれたおじさん、「はいチーズ。」ではなく、「はい。ちょんまげ~。」というのはどうかと。めっさ吹いちまったじゃん。ただ、ご本人曰く「だってチーズじゃ皆笑わないんだよー。」とのことでした。

 

 近くに三角点があるのだが、そこには北岳ではなく、白根岳となっていました。何故?

 そして見える景色はやっぱり雲海が凄いに尽きた。

 

 次に目指す場所は

 藍色の←、北岳山荘です。その更に奥が間ノ岳

 

 尾根道をひたすら歩くだけなのに、体力ないせいで相変わらずのスローモード。

 北岳山荘に到着して、取り敢えず一休み。

 同行者さん。

 場所は北岳山荘のテント場。

 

 荷物を北岳山荘に預けまして、軽装で間ノ岳に向かった。

 尾根道を行くのだが、自分には霧が出たら道迷いする自信はたっぷりとあった。

 途中、標高3055mの中白根山という場所を通過する。

 ボロボロですな( ̄▽ ̄;)

 

 で、ここから先が何気にしんどい。

 特に↓がクセモノ。

 これは傾いてしまっているが、間ノ岳山頂に着くまでにこれと同じのが数ヶ所もある。その度に頂上近いのかな?と思って見てみるとまだまだ先だったり、なかなかに気力を削いでくれました。

 

 こういった場所で、何往復もするトレイルランナーがいたり、テン泊(テント泊)組がいたり、越境組(農鳥山に行く人達)がいたりと様々でした。

 ひたすら歩いてようやくたどり着いた時、同行者さんは「やったー!着いたぞー‼」と絶叫しておりました。そして後続者さんに「叫んでましたよね?」と確認を取られた。

 

 左奥は北岳です。

 それから、こちらの三角点には間ノ岳ではなく、相ノ岳とありました。何故統一されていない?

 そして国立公園は実はここまで、間ノ岳から大井川源流方面は国立公園ではないのである。

 なんと社有林なんです。魂消(たまげ)ましたな。

 

 魂消たと言えば、あと2つある。うち1つが下記。

 間ノ岳山頂でお昼にしていた時、初老の男性とお話しする機会がありました。会話を交わしていたのは主に同行者さんでしたが、日本が少したどたどしかったその御仁、何と台湾の方でした。

 時折日本の山に登りに来日しているとのことだったが、北アルプスを制覇したから南アルプスに来たとのこと…(;゚Д゚)アングリデゴザイマスナァ

 

 ちなみにお昼ご飯は北岳肩ノ小屋で購入したお弁当です。

 野菜ジュースがついてきていたのには驚いたが、美味しく頂きました。

 ごはんは勿論酢飯。

 

 登頂後、北岳山荘に戻りましたが、途中幾人かに「あとどれくらいですか?」と尋ねられました。やはり皆様、あのポールのような存在がクセモノだった模様。

 それから間ノ岳を越えて農鳥山に行く人達も結構いました。白峰三山(しらねさんざん)制覇というところだろうか?自分等は予定上、北岳間ノ岳のみの登頂でした。

 ※白峰三山北岳間ノ岳、農鳥山。

 

 山荘で荷物の整理をして、お昼寝決行!

 そしてお夕飯。

 デザートに杏仁豆腐。はいいのだが、杏仁豆腐苦手になってしまっているので、あまり嬉しくなかった。匂いが劇薬指定のニ〇〇〇ン〇〇と同じ(´-∀-`;)

 

 メインは鱈のホイル蒸し。

 調理が巧いのもあり、皮も美味しく頂けました。

 御御御付(おみおつけ)も他のところで頂いた、申し訳なさそう程度に入っている具材とは異なり、がっつり野菜入りでした。

 

 その晩はかっくりと力尽きました。

 あと、歯ブラシがないことが発覚。恐らくは北岳肩ノ小屋で落としたと思しい。貴重品ではなくて良かったが、これはこれでちょっと気持ち悪かった。

 落とし物と言えば、今回登山していたルートでタオル忘れ、手袋忘れというのが結構あった。ただ、それならまだしも、眼鏡忘れというのも2件あった。

 

 魂消たネタ最後の1つですが、この北岳山荘、トイレが水洗トイレでした。

 流石に紙は流せないものの、ここ、標高2900mだよな?と思わず二度見してしまった。そしてトイレ内には「雉撃ち、お花摘み以外の落とし物は係の人にお知らせください。」とあった。大事の前の小事とはいえ、状況によったら躊躇しますな。

 

 明日はいよいよ下山です。