お酒がいける人は辛党で、飲めない人は甘党と言われていた時代があった。そのせいなのか、お酒も甘い物もいける人のことを泥棒上戸というのだそうな。また、両刀遣い、雨風(あめかぜ)とも。
面白そうだったので手持ちの書籍でお酒に関する単語を調べていたら、お酒そのものを指す言葉が結構多く、隠語かな?と思えるものが多かった。
有名どころなのは百薬の長、般若湯だが、鬼除(おによけ)、酒甕(みわ)なんてのもあった。以前自分が詩作する時に使った単語もあり、意外とメジャー?などと思った。ちなみに咲酒(えぐし)という単語です。
それにしても強いお酒のことを鬼殺しとか鬼好みっていうのに、酒自体は鬼除。矛盾していないか??結果鬼を殺してしまえば鬼を除いたことになるからいいのか!?
その他酒飲みの集まりを猩々講(しょうじょうこう)と言ったり、酒飲みの友達のことを削友達(けずりともだち)と言ったり、結構ひどい?言われよう。
酒飲みそのもの自体は蛇之助(じゃのすけ)、猩々、底知(そこしらず)なんて書かれていた。
猩々は能にも出てくるが、やはり能面は赤い。そして装束も赤い。想像上の動物というか、酒好きの精霊なので理解出来るが、蛇とお酒、何故に蛇?密接な関係あるんだろうか?…八岐大蛇繫がりか?ヤシオリノサケというかなり強いお酒をぐびぐび飲んでいたし(そして酔い潰れて首ちょんぱ)。
あと、ふぅんと思ったのが酒肴(しゅこう)。これは別称を喉(こん)、果物(くだもの)という。喉の方は要という意味もあるから、酒には肴がつきものという意味から来ているんだろうなと思う。
そして果物。果という字には木の実という意味があるから、昔はナッツ類がメインだったんだろうなと思う。尤も今でもお酒のあてにナッツ類は食されますが。
他にも色々と面白いことが書いてあったりしましたがキリがないのでこの辺りで閉めようかと思います。
最後に、甘い物は別腹の酒版をご紹介⇒酒に別腸あり。
言葉の綾だということは分かっていても、人間で実在したら見てみたいかも。案外普通だったりするだろうけれども。
して、本日はお買い物につき合わされていたのでお茶は出来ずじまいでした。