昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

情報量は大切だ

 あり過ぎても困るが、なさ過ぎても困るのが情報量。

 

 昔買ったお茶のラベルを見返していて、ふと気が付いた。明日清明節じゃないか。

 今回は中国茶を竹叶青(ちくようせい)というお茶を手にして、そういやこのお茶って清明節の前に摘まれるんだったけかなぁ?ところで清明節って…などと思っていました。見た目からして緑茶で、調べてみたらやっぱり緑茶だった。

 

 中国茶に限らないが、自分が昔買ったお茶って圧倒的に情報量が少ないものが多い。なのでラベルを見てはネットを使って補足をしている。お茶の名前しか明記されていないものも多々ある。昔より量は減ったとはいえ、今も名称しか明記されていないお茶を買うことがある。で、途方に暮れる(←いい加減学習しろ)。

 ただ、ネットで調べられる方はかなりましな方で、日本茶だとそれすら出来ないものが多い。

 

 して、その他左龍雲霧というお茶を見つけた。調べてみたらこれまた緑茶だった。と、そこまではよかったのだが、紫茶なるものを発見(むしろ発掘?)。

 これ、探しても出てこないので紫娟(しけん)茶のことだろうか?と思っているのだが、もしそうだとしたら飲めない。理由?びたーていすと!だからである。

 尚、ケニアでパープルティーというものが生産されているが、そちらとは別物。

 

 それからこの3つのお茶を手に入れたのは2007年のOZONE 夏の大茶会というイベント。実に17年前(;^ω^)確か同じ年に購入したスリランカ産のゴールデンチップスとシルバーチップスも実はまだ使い切っていない(←マテ…)。

 当時その2つを探していて、M社の人とお話をしていたら、その会社の方が「あ、ありますよ。」とシルバーチップスを出してくれて「おぅシルバー♪」とのたもうたキラズに、その方は笑顔で「ゴールドもあるよ~。」と並べてくれた。—うん、4千円近い出費で大いに泣けましたが、50g×2でそのお値段なら安い買い物である。と今なら言える。

 

 積読ならぬ積み茶を消費していかなきゃならないのだが、先日母がまたお茶を頂いてきて、「どないせと?」と思わず聞いてしまった。しかも淹れ方が難しい玉露を、だ。ついでに1缶が140gという代物。

 玉露用の小さい急須はうちにはない。ただ、専用の茶器を持っているので滴(しずく)茶で飲むという選択肢が残っているのだが、量が量だけにかなり厳しい。で、現在殆どなずきが入っていない頭を抱えている。

 

 本日のお茶。

 お茶は中国広東省潮州は石古坪(せきこへい)村の百年赤葉(せきよう)烏龍茶。2016年の春茶である。飲みきりサイズなのでこれが最初で最後。

 お茶請けは白い皿がアメリカはカリフォルニア産のピスタチオ。黒い皿がウイグル産のグリーンレーズンと、タイのタマリンドジャムサンド。挟んでいる素材はフライドバナナ。お皿に乗っていないのが香川県高松市はかねすえさんの武営(ぶえい)さん。

 

 お茶と一番相性良かったのは部営さん。小さいけれどもバターや生クリームが入ったこってり系。その他芋や黒豆、小豆なども入っている。こってりとはいえ甘味に工夫が為されているのでしつこくない。紅茶のお茶請けとしてもオススメ。

 次点はピスタチオ。うす塩味がお茶の華やかさを引き立ててくれる。

 残る2点は甘酸っぱい系なので、お茶の余韻を殺してしまうのが難点といえば難点だったかな。

 

 お茶自体は物凄く香りが立つお茶。温めた茶壷に入れたらパッションフルーツの香りになり、淹れたら梔子の花のような香りが立ち上った。3煎じ目くらいまでは少し渋味が強いものの、余韻は長く戻り香は大輪の白い花の花束を思わせるが如く華やか。その後に洋梨のような甘さが残る。

 冷めると渋味が強くなるので、熱いうちに飲むのがいい。