昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

仏に灌(そぞ)ぐのは

 灌仏会(かんぶつえ)ですな。花祭りとも言うが、地域によって再開される日にちが違うらしいが、自分のとこは新暦4月8日です。

 ルンビニの花園で生まれたお釈迦様の為に、天(龍だったり梵天だったり定かではない)が産湯として甘露を降らせた。という伝説に因んで誕生仏に頭から甘茶を掛ける行事。

 ただ掛けるのではなく、花で御堂を飾りつけ、灌仏盤という少し深めのお盆の真ん中に誕生仏を安置した後かけます。

 

 中高は仏教系の学校でしたのでこの行事ありました。毎年この日になると花を1輪以上持って登校し、校門で集めている先生やら当番に当たっている生徒に渡したものです。

 あと、灌仏盤に溜まった甘茶は信者達が持ち帰って飲むらしいが、そのようなことはありませんでした。でも甘茶位振舞ってくれても良かったじゃん!と当時思っていました。

 

 甘茶と雖も所謂お茶ではなく、茶外茶です。原材料はアマチャというアジサイの一種らしい。漢方薬でもある甘草(かんぞう)で作ったり、民間薬としても使われるアマチャヅルで作ったりすることもあるそうな。

 

 いつからこの風習あるんかなぁ?と思って調べてみたところ、日本における最初の記録は606年、つまり7世紀初頭。

 甘茶を掛けるようになったのは江戸時代かららしく、それより前は五色水(ごしきすい)を掛けていたそうだ。その五色水は時代によって異なっていた模様で、5種類の香料から作られた水だったり、5種類の色水のことだったりする。その色は青、赤、白、黒、黄となっているので五行説に則っていると考えられる。

 …のだが、仏教界ではその5色はお釈迦様の身体や教えを表す色。と解釈しているのが一般的なのだそうな。詳細は割愛。

 ってことは、四橛断線(しけつだんせん)はブッダガードってことか⁉(←オマエはその思考経路をどうにかしろ)

 

 それからそのまま飲める甘茶は売られていないので、購入するとなったらティーバッグになるかな?色々と効能はあるようだが、副作用もあるので飲み過ぎには注意ですね。

 

 本日のお茶。

 お茶は17年はタルボ茶園のムーンストーン

 お茶請けはツッコミを食らいそうだが、見ての通りである。

 勿論チョコレート系のお茶請けがこのお茶に合わないことは分かっていた。ただ、このまみれさんがまとっているほんのり甘酸っぱいイチゴクリームが若しかしたら合うのでは?と思ってこれをセレクトしてみたまで。

 予想はビンゴ。やはりチョコレートとは合わなかったが、ほんのりイチゴ風味のクリームとはグリニッシュさと相俟っていい仕事してくれました。

 

 このお茶を親父に出した時、一口飲んで「これダージリン?」と聞いてきたのには驚いた。普段そんなこと問うてはこないから。

 しかしダージリンというと一般的にはマスカテルフレーバーをイメージすることが多いようだが、1stフラッシュを飲んでそういった反応をするということは、だいぶキラズに毒されてんな(^ω^)

 ダージリンで最も飲むのが1st、次に飲むのがオータムナル。2ndとモンスーン(3rd)及びブレンドは次点。逆にモンスーンフラッシュ(3rd)と称されているのって自分は滅多に見ない。

 故にこれを飲んですぐにダージリンと気が付く当たり、それなりに(失礼)味分かるようになってきているんだなぁと実感した。

 

 自分自身はお茶を飲んでも記憶が蓄積されないらしく、闘茶(ブラインドテスト)なんぞは全滅コースですね。かすりもしない。まぁその点は仕方のないことと諦めきっているからいい。

 

 さて、明日は災害級の雨とか予報出ているからどうしようっかねぇ…(←どうのしようもないだろ)。