昨日の不倶戴天の敵は 今日の刎頚の友

日がな一日世界の傍観者となって独り言をのたくった跡

夜明け前のご褒美

 土用入りしましたねぇ。となると、暦上での春は目前。自宅付近では蝋梅が満開になりかけているし、職場の近くでは早咲きの梅が咲き始めている。

 しかしまぁ、土用入りしたってことは荒れる。そのせいか、最後のあがきで歓喜団・・・は神饌だ。ではなく、寒気団がやってくるようで、大寒らしい気候になるとのこと。来週の職場の予想最低気温、-11℃とか出ていたんですけど?そりゃ北の大地に比べりゃマシですがー、マシですがぁ…‼

 

 気を取り直して、夜明け前のご褒美とは一体何ぞや?⇒朝未だ暗いうちに中天に懸かる月。

 本日は二十六夜月なので、中天より少し東側に在りましたが、夜明け前の月はとても綺麗です。

 冬寒く、夜が明け始めくる時間にすっきりと晴れていて、早くて十七夜以降ではないと見ることが出来ない現象なのだが、朝自宅を出て視界にそれが飛び込んでくると何だか嬉しくなる。

 徐々に夜が明けてきて、朝陽の光の中に解(ほど)けてゆく月影(げつえい)って、綺麗だなと思う。東雲(しののめ)色に染まる空に浮く月も捨て難し。贅沢言うなら曙色の空を望みたいところだが、こちらの色は滅多にないので妥協。

 

 何で寝起きが悪く、毎朝駅まで走っているヤカラがこんなことを書いているかというと、夜更かししているからではなく、出勤時間が夜明け前だからだ(冬限定)。

 

 見ることが出来ない現象といえば、時間が合わなくて見られない現象というのもある。

 自宅から見て東の方にビル群があるのだが、朝は朝日が反射してビルの一角の輪郭が光で消えて、とてもカッコよく見える。夕方は夕日がビル群の窓に反射して綺麗なグラデーションを作り上げる。

 いずれも今の出勤時間では臨むことも出来ないが、人工物と自然物理のコラボってのもいいものだなと思っている。

 時間が合わせられれば見ることも出来るが、ベストショットが撮れる場所というのが丁度車道の真ん中なので写真を撮ることは出来ない。やろうと思えばその場所は他の場所でも出来るんだろうけれど、流石に不審者感満載だし、すぐ近くに女子校や小中学校もあるので朝っぱらから国家権力のお世話にはなりたくはない。

 

 ちなみにこのご褒美は12月~2月の期間限定である。今なら蝋梅の香付き(⌒∇⌒)